機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 劇場版 全セリフ

  1. 2008/08/13(水) 00:25:37|
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    STARDUST MEMORY
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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 劇場版 ジオンの残光

正義はどこにあって、悪はどこにある?
理念と自負がぶつかり合う軌跡は、新たなる組織の誕生を渇望する。
Zへと続く過程の物語…。歴史が人に求めるものは、何もない…。



ニナ「宇宙世紀─ここで人々は生まれ、そしてその命を全うしてゆきました。サイド1─人類のふるさとの一つ。かつて、40基ほどのスペース・コロニーが整然と生命を育み、回転を続けた宙域。今、その母なるコロニーは墓標のようにたたずみます。3年前の絶望の日から…あの、忌まわしい一年戦争の始まった、その日から…」

ガトー「我々は、3年待ったのだ…」

ニナ「今、私は地球連邦軍の強襲揚陸艦アルビオンに乗り、オーストラリアの大地を後にしようとしています。沈鬱に、無言で。試作ガンダム1号機と共に…そして私は、アナハイム社のシステム・エンジニア、ニナ・パープルトン。試作ガンダムのシステム・エンジニア。ほんの数日前まで…いえ、昨夜まで、このような事態になるとは誰が思った事でしょう。それは、あの悪夢の夜から始まりました。1号機と共に、トリントン基地に届けられたガンダム2号機を奪われた、その時から…」

ニナ「あ?!何をしてるの!ハッチを閉めて降りなさい!」
ガトー「フ…」
ニナ「降りて!聞こえてるでしょ!降りてちょうだい!ああっ!誰か!誰か2号機を止めて!」
ガトー「この機体と核弾頭は頂いてゆく。ジオン再興のために!」
ニナ「えっ?!」

ニナ「アナベル・ガトー少佐─かつて、一年戦争で勇名を馳せたジオンのエース・パイロット。『ソロモンの悪夢』という彼の異名を知らぬ者は、連邦にもいないと聞きます。私でさえ、知っていたのですから…時は過ぎ、一年戦争を過去へと追いやろうと人々が望む矢先の出来事でした。傷癒えた鷲は、再び舞い上がったのでしょうか…」

ニナ「一年戦争を知らない世代の息吹は、この雄大な自然に恵まれたオーストラリアの連邦・トリントン基地にも芽生えていました。コウ・ウラキ少尉も、そんな一人でした」

キース「♪ヒュ〜」
コウ「…」
キース「…あ、イッ!」
コウ「あああ…やっぱり、ガンダムだ…」
キース「ああ!おい、コウ!コウってば!」
コウ「な、なんだよ?」
キース「あれ!」
コウ「ガンダムが2機!」
ニナ「あ…」
コウ「おい、見ろよキース!こっちのはコア・ファイター付きだ」
キース「見りゃわかるよ」
コウ「あっちのもすごいなあ。あの重装甲、タダモノじゃないぜ」
キース「ああ、只者じゃないな、彼女は」

コウ「ニンジンいらないよ、ああ〜!」
ニナ「─ふふっ」
モーラ「あっ…」
キース「うっ…」
コウ「ちょっといいかい?」
ニナ「見学なら明日以降にして」
コウ「ガンダムの反応速度は0.5秒ぐらい速くなって、出力は3割は増したかな。ジムの方では2/3も出てなかったけど…で、あの重装甲のヤツは対核兵器用で、肩のバズーカは戦術核装備だろ?」
ニナ「え?!」
コウ「やっぱりそうか!それを確かめたかったんだ」
モーラ「キミもガンダム志願?さすがに鋭い観察力だね」
ニナ「でも腕前はどうなのかしら?」
コウ「…」

コウ「ほら!思ったとおりだ!」
ニナ「あ?」
コウ「もしかして今、弾頭装備中なのかい?」
ニナ「えっ?!」
「ええ、そうよ!だから邪魔にならないように出てってちょうだい!」
キース「彼女、あのトゲトゲがなきゃ最高なんだけどなあ」
コウ「もう諦めろよ、キース。嫌われてるぜ、はっきり言ってさ」
キース「わあーってるよ、んなこたあ。帰ろ、帰ってヤケ酒付き合えよな」
コウ「えーっ?!待てよ。もう少しいいだろ?」
キース「駄目だ」
コウ「もうちょっと見たいんだってば」
キース「オレァ悲しいんだぞお」
コウ「わかったよ」
キース「お前、ホントにわかってんのか?」
コウ「わかってるってば」
コウ&キース「あっ!」
ガトー「素晴らしい…見事なモビルスーツだ」
コウ「自分も、そう思います」
ガトー「キミ、バズーカに弾頭の装備は済んでるのかね?」
コウ「は、はい」
ガトー「では、試してみるか」
コウ「?」

ニナ「ああっ!誰か!誰か2号機を止めて!ウラキ少尉?!」
モーラ「ウラキ少尉!他の人を呼ぶわ!あなたじゃ!」
コウ「ボクもパイロットだ!」

スコット「左舷格納庫の内壁破損!損傷状況確認中!」
モーリス「艦長、格納庫より連絡。2号機がジオンを名乗る者に奪取されました」
シナプス「2号機が奪取されただと?!」
シモン「ミサイル群接近。距離1万2000!」
シナプス「何?!」

基地兵A「どこの馬鹿だよ!」
基地兵B「ちきしょー!」
基地兵C「今さらジオンが何しようってんだよ!」

カークス「うわああああああああっっ!」

ゲイリー「ガトー少佐!」
ガトー「ゲイリーか。作戦は成功だ、撤退する!」
コウ「ここから出すわけにはいかない!」
ニナ「この時から、ガンダム1号機とウラキ少尉が私にはダブって見えていたのかもしれません。そう、この事件がなければ、彼は1号機のパイロットではなかったかもしれないのです」

シナプス「被弾箇所の消火を急げ!マーネリ司令とはまだつながらんのか!」
モーラ「ニナ!」
ニナ「きゃあっ!いやあっ!あたしのガンダムがーっ!」

コウ「あっ?!うわああああああっ!ううっ!はあ…あっ?!」
ガトー「未熟…」

ニナ「はあ…はあ…はあ…」
モーラ「ニナ!どこ行くの!待って!追う気なの…?」

ニナ「長いモビルスーツの夜でした…。私も2号機を追って…2号機と1号機を追って、闇の荒野を彷徨うことになったのです」
キース「ああ!うわあっ!」
アレン「何?!」
ニナ「初めて地球に降り立った私に、闇はウラキ少尉の恐怖を伝えてくれるようでした」
コウ「アレン中尉!ああっ!」
ニナ「きゃあああああ!」

バニング「ウラキ」
コウ「はい…」
バニング「戦いは、お前たちがいつまでもピーピーやかましいヒヨッコかどうかで決まる。ガトーの強さは何だ?ヤツのほざいたセリフを思い出せ」
コウ「…信念、ですか?」
バニング「…オレにもいい言葉が浮かばん」
コウ「信じるもの…」
ニナ「ウラキ…コウ・ウラキ少尉、聞こえますか?ニナ・パープルトンです」
コウ「?!」
ニナ「実は、お頼みしたい事が」
コウ「頼みたい事?」
ニナ「1号機をお願いします…そして、2号機を取り戻してください!ただ、それだけを言いたかったのです…」
コウ「はい!わかりました、約束します」

コウ「ガトォォーっ!どこだあ!うおおああああっ!」

コウ「う…く…何故2号機を盗んだ!」
ガトー「貴様などに話す舌は持たん!戦う意味さえ解せぬ男に!」
コウ「それでもボクは、連邦の士官だあっ!」
ガトー「それは一人前の男のセリフだあっ!とどめっ!」
ニナ「盾です!2号機の冷却装置を狙って!」
コウ「てああああああっ!」
ガトー「く…抜かった!」

ガトー「少尉、覚えておけ!ジオンの再興を阻む者は、いつか必ず私に葬り去られるという事を!」

ニナ&モーラ「はあ…えっ…はあ…はあ…はあ…」
ニナ「ああ…」

ニナ「私たちのガンダム2号機追撃の宿命は始まっていました。何よりも、彼の…ウラキ少尉の背中がそれを物語っていました。眼下に広がる大海原が、アルビオンの旅立ちを圧迫するかのようです。それは、一年戦争の傷跡…ジオンのコロニー落としの名残と言うには、あまりに大きな爪跡…言いしれぬ不安…。何か、逃れられないものに絡みつかれていく、そんな感覚…それは私が、半端な立場の月の人間だからでしょうか?」

ニナ「ふふっ、バカねえ…1号機はまだ宇宙用の装備をしてないのよ」
モーラ「…一週間で随分仲のよろしいこと」

ニナ「バランサーの調子を見ても、しょうがないでしょ?」
コウ「早く慣れたいんだ。それに、パーツを交換してなくてもコイツは充分やれるさ。月でフルバーニアンにするまでなんか待てない」
ニナ「せっかちね。宇宙じゃ、今の1号機はジム以下なんだから。あ!そんな乱暴にしないで!推力がノーマルに上がるまでは、ね?」
コウ「バランスおかしいや。レベル、低く見積もり過ぎてんじゃないの?」
ニナ「ああ!勝手しないで!」
コウ「ボクだって計算してみたんだ。モンシア中尉もこの1号機を狙ってるんだから…」
ニナ「…ふ〜ん、それが本音か」

シモン「識別信号、確認しました。ユイリンとナッシュビルです」
バニング「これだけ待って2艦とは…。まあ、なんとか暗礁宙域を捜索できる数、という事ですか?ええい!この宙域こそが敵のいる確度が一番高いってのに!」

ガトー「ガトー少佐、ただ今戻りました」
デラーズ「ガンダム奪取の報告は聞いた…見事」
ガトー「ありがとうございます。しかし、留守中の良からぬ噂を聞きました」
デラーズ「フッフッ…シーマ中佐の作戦参加の事か?」
ガトー「是非、その訳を私に」
シーマ「以後、お見知りおきを…」
ガトー「…」
シーマ「閣下の『星の屑』作戦の、せめてものお力になろうと思ってねえ」
ガトー「は、中佐」
シーマ「フ…」
ガトー「…」
シーマ「…。ん?」
デラーズ「何か?…うむ、わかった。転送せよ。連邦の艦隊だ。現在のコースを維持すると、こちらの所在がバレるやもしれん」
ガトー「3艦!閣下、ここはお任せを!」
シーマ「いや!私が出よう!手土産がまだないのでねえ」
デラーズ「うむ。シーマ艦隊の実力、披露してもらおう」
ガトー「閣下!」
シーマ「は!早速に!…少佐。これからは楽をさせてあげるよ。ガンダムでもしっかり磨いておくんだね!フフフフフ…」

ガトー「閣下!何故あのような者を?!」
デラーズ「お前の留守中にシーマを加えたのはすまなかった。しかし、おれば反対したであろう?」
ガトー「はい。あの腹には黒々としたモノが…。いえ、たとえ常勝の武士(もののふ)と言えども、この宇宙に光をもたらす者ではありません。必ずや将来、栄光あるジオンに仇をなすでしょう」
デラーズ「ガトーよ、ア・バオア・クーを覚えておるな?」
ガトー「忘れようがありません。閣下にこの命、拾われました」
デラーズ「そうではない。あの時お前は、ジオンを再び興す為に生まれ変わったのだ。その心こそ、大義!大義を生まんとする者が、小事にこだわってはならん。『星の屑』作戦を成功させる為には、お前が奪取したガンダムと、我が艦隊戦力の充実が不可欠だったのだ」

モーラ「う〜ん…彼、来ないわねえ」
ニナ「…別に」
コウ「ニンジン、いらないよ。…うわあ〜」
モーラ「あは!来た来た」
ニナ「もう…」
コウ「…ニナ!」
キース「待てよ、コウ!」
モーラ「はあイ!」
コウ「ニナ!」
モーラ「ああ…」
コウ「スロットル相関曲線部分だけに絞れたんだ。ここが、問題だったんじゃないかな?ほら!」
ニナ「…食事中よ」
コウ「あ…。じゃあ、このニンジンあげるから」
ニナ「そういう事じゃないわよ!」
キース
モーラ「?!」
モンシア「やあ〜、ニナさん!こんな所にいたのお!」
「いやあ、いつもご無沙汰してて、失礼!ヘタッピの訓練が忙しくてね」
キース「…スミマセン」
モンシア「ああ?!あああ〜…」
ニナ「…お仕事、充実していてなによりですわね。それで、お忙しい方が何の御用かしら?」
キース
モーラ「ヒヒッ」
モンシア「データ取るんだろ?半人前のヤツに扱わせて、壊されでもしたら責任問題だぜ?」
コウ「自分は、壊したりはしません!」
モンシア「お前!宇宙の実戦、経験した事あるのか?」
コウ「今、1号機のデータを調べているところです!」
モンシア「錬成にも出ねえヤツが、偉そうな事言うない!」
コウ「それ、合ってますよね?」
モンシア「え?!う…う〜…」
ニナ「中尉に乗ってもらった方が、安全性は高いかも」
コウ「ええ?!」
モンシア「え?!あ、はは!月に行ったら、デートしようねえ」
ニナ「それとこれは話が違います!」
コウ「ニナ!本当にそう思っているのか!」
ニナ「?!」
モンシア「ニナさんは不安だってさ」
コウ「あなたには聞いていません」
モンシア「何だと!このヤロォ!」
コウ「そうなのか!」
ニナ「あなたね…自信過剰もいい加減にして!」
モーラ「ああ…」
ニナ「ガンダムはオモチャじゃないのよ。遊び気分で乗られちゃ迷惑だわ!」
食堂の兵たち「?!」
コウ「信じらんないよ!ニナはボクをガンダムのパイロットと認めてくれてたんじゃなかったのか?!」
ニナ「こんなわからず屋だとわかってたら!」
コウ「わからず屋は、ニナの方だ!」
モーラ「あ…ウラキ少尉!ああ…バカね、ニナ」
ニナ「…」
モーラ「ああ?!」
シモン「敵、戦闘艦接近中!総員、戦闘配置!繰り返す!」
食堂の兵たち「急げ!」
シモン「総員、戦闘配置!」

シーマ「あっはははははは。さあさあ、慌てておくれ。アタシャ気が短いんだ、すぐ楽にしてあげるからね」
オペレーター「まもなく主砲射程圏内に入ります」
シーマ「さっさとぶっ放しておしまい!ゲルググは!」
コッセル「今出ます!」
シーマ「よおし!」

シナプス「モビルスーツ、発進まだか!」
ハリダ「まもなく!」
スコット「敵艦、1!ザンジバル級です!」
シナプス「わずか1艦で?!手強いぞ!」
スコット「敵モビルスーツを確認!五つ!敵艦発砲!」
シナプス「脅しだ!」

ベイト「フ…旧式のゲルググなら楽なもんだ」
モンシア「5対3だしな」
アデル「1機忘れてませんか?」
モンシア「キースのヤツは計算外だ」
キース「スミマセン…」

ハリダ「キース、発進急げ!狙い撃ちされるぞ!」
モーリス「艦長!ジャブローより緊急入電!」
シナプス「後にしろ!」
モーリス「…ああ、違います!回線に割り込んでくる?!これは!」
シナプス「むう?!」
デラーズ「地球連邦軍、ならびにジオン公国の戦士に告ぐ。我々は『デラーズ=フリート』!」
ハリダ「…『デラーズ=フリート』?」

デラーズ「いわゆる、一年戦争と言われたジオン独立戦争の終戦協定が、偽りのものである事は誰の目にも明らかである!なぜならば、協定はジオン共和国の名を語る売国奴によって結ばれたからだ。我々は、いささかも戦いの目的を見失ってはいない!それは、まもなく実証されるであろう」

ハリダ「艦長!ガンダムが、出撃許可を求めています!」
シナプス「ウラキ少尉が?」
バニング「出たいんなら、オレのジムを使え!うおおおっ!」

コウ「ぐわっ!く…。ガンダムだって第二線ぐらい張れるのに!」

デラーズ「私は日々思い続けた。スペースノイドの自治権確立を信じ、戦いの業火の中に焼かれていった者たちの事を!」
ジオン兵「ちっ、まとわりつくのか!」
モンシア「逃がすかよ」
デラーズ「そして今また、あえてその火中に飛び入らんとする、若者の事を!」

シーマ「なんだい…あれぐらい突破できないのかい!歯がゆいねえ…」
コッセル「シーマ様のモビルスーツを!」

整備兵「ウラキ少尉!これ、バニング大尉用ですから、ペダル少し硬いですよ」
コウ「プラス…4ですね…」
整備兵「少尉!」
モーラ「え?何?!」
ニナ「コウ!」
コウ「邪魔しないでくれ!ガンダムでやるんだ!」
ニナ「これを…あっ!コウ!」

デラーズ「スペースノイドの、心からの希求である自治権要求に対し、連邦がその強大な軍事力を行使して、ささやかなるその芽を摘み取ろうとしている意図を、証明するに足る事実を私は存じておる!」
コーウェン「エギーユ・デラーズ…ギレン・ザビの亡霊が!」
デラーズ「見よ!これが我々の戦果だ!このガンダムは、核攻撃を目的として開発されたものである!南極条約違反のこの機体が、密かに開発された事実をもってしても、呪わしき連邦の悪意を否定でき得る者がおろうか!」

モンシア「いい加減に堕ちやがれ!ん?!新手か!」
シーマ「うろたえ弾など!」
モンシア「チッ!そっちにはキースっきりだ!」
キース「来るな…来るなーっ!2機も?!わああああっ!」

スコット「敵モビルスーツ、三つ!抜けてきます!」
バニング「ウラキはまだか!」
ハリダ「今、出ま…何?!」
バニング「ウラキ!何をしている!」

コウ「行かせてください!止めても行きますよ!」
バニング「ウラキ、上だ!」

シーマ「…よりどりみどり」

コウ「カタパルトはダメだ!」
ジオン兵A「何だ?バランサーがイカれてるのか?」
ジオン兵B「フ、赤子同然…何っ?!」
コウ「…当たった?!」
シーマ「バカめ!大切な機体を!油断などして…ん?何だ?こんなヤツに…」

ニナ「コウはどこ?ああっ!」

デラーズ「顧みよう、何故ジオン独立戦争が勃発したのかを!何故我らが、ジオン・ズム・ダイクンと共にあるのかを!」

バニング「うあああああっ!ぐおっ!ぐああ…」

ニナ「あっ!さっき、引き止めてさえいれば…」

シーマ「なんて装甲だ!」
コウ「くう…く…!」
シーマ「しぶといねえ!」
コッセル「シーマ様、そろそろ潮時です!」
シーマ「堕ちないんだよ!」
コウ「ああ!ああああああっ!」
バニング「生きてるな!ウラキ少尉!」
シーマ「殺られた?!癪だねえ…けど、今日のところは見逃してあげるよ!」
バニング「ほう…いい退き方だ。サラミス2隻轟沈、ガンダム大破…か。大丈夫か?キース」
キース「…はい…」

デラーズ「我々は3年間待った…」
スコット「敵モビルスーツ、退却!」
デラーズ「もはや、我が軍団にためらいの吐息を漏らす者はおらん!」
シモン「各部所、損傷箇所を知らせよ!」
シナプス「エギーユ・デラーズ…真の目的は何だ?」
デラーズ「今、真の若人の熱き血潮を我が血として、ここに私は改めて地球連邦政府に対し、宣戦を布告するものである!繰り返し心に聞こえてくる祖国の名誉の為に!ジーク・ジオン!」

シナプス「では!増援は望めないわけでありますか?!」
コーウェン「ワシもガンダム開発計画の責任者として痛恨の思いだ…。しかし、幕僚たちの『デラーズ=フリート』に対する評価は甘い。これ以上ワシの権限では艦は回せん。わかってくれ…シナプス大佐、今はキミだけが頼りだ。頑張ってくれ。以上だ」
シナプス「…ん〜…。デラーズが、事を起こしてからでは遅いのだ」
モーリス「フォン・ブラウン港湾管理局より入港許可、第1ブロックです」

アナウンス「香港行き16時20分発コロイド号にご搭乗のお客様は、13番ゲートにおまわりください」
ニナ「…!」
キース「元気出せよ、コウ」
コウ「…」
ニナ「…」
A・ギャルA「ニナー!」
ニナ「は?!」
A・ギャルたち「ハーイ!ニナー!うふふ!」
ニナ「ああ!みんな!」
A・ギャルたち「あはは!ニナ!」
ポーラ「お帰りなさい、ニナ」
A・ギャルB「元気だった?」
A・ギャルC「聞いたわ、大変だったわねえ」
ニナ「…じ、常務!」
オサリバン「パープルトン君、無事で何よりだった」
ニナ「本当に、ご心配をおかけしました」
オサリバン「しかし、無茶をする…。なんでも、重力下仕様のままで空間戦闘に出したというじゃないか」
ニナ「は、はい…申し訳ありません。全て、私の責任です」
オサリバン「ん…艦長から、1号機の宇宙用への換装は補修も含めて明後日までと言われとる」
ニナ「常務、私からもお願いします。やらせてください!」

スコット「5、9、0、7、と…だからミノフスキー粒子の散布濃度は、と…」
シモン「ねえ〜、スコットくうん。少しは別の事、考えたらあ?」
スコット「シモン、キミちょっと…」
シモン「こんな事やあ〜!」
スコット「あ!あああ!」
シモン「ウフフフフ!アハハハハ!」

ハリダたち「お〜」

キース「おい、呑んでるか?コウ。パーっとやれよ、パーっと!」
コウ「ああ…」
キース「よーし、よし!」
モンシア「─そこで登場したのが連邦のエース、このモンシア様よ!」
キャバ嬢A「へえ〜、すごおい」
モンシア「そうよ!『デラーズ=フリート』のヤツらをば、ちぎっては投げちぎっては投げ…うい、ヒック!」
キャバ嬢B「じゃあさ、あんたガンダムに乗ってんのね?」
モンシア「ガンダム?ガンダムは壊れちまったよ。ヒヨッコ・パイロットが乗ってたからなあ!…うい〜。おい、ウうるああキい!アナハイムもいい迷惑だよな。徹夜で修理だぜ。のん気に酒なんか呑んでる場合でありますか?」

男たち「おおお?!」
女「ああ?!」
コウ「はあ、はあ、はあ、はあ…」

オサリバン「月での騒ぎは困ります」
シーマ「月でなきゃ、いいワケだ。感謝するよ、我々『デラーズ=フリート』の決起を黙認してもらって。ま、なんのかんの言っても、世の中を混沌とさせているのは、お前のようなルナリアンなんだなあ」
オサリバン「いいえ、シーマ様にお力添えしたく申しておりますものを」
シーマ「ならば、今少しマシなモビルスーツを分けてもらえないかな?それとも月にコロニー落としちゃおうか?しかし、あのアルビオンとやら…目障りな!」

コウ「ぐ!」
チンピラA「ここを地球と勘違いしてるんじゃねえのか?おい、フゥー…」
コウ「う…う…」
チンピラB「月だからって、地球連邦に尻尾振ってるヤツらばっかじゃねえんだよ」
コウ「うう…があっ!」
チンピラC「ヘッ!他愛ないもんだぜ」
チンピラA「行くぜ」
チンピラB「ほお、モビルスーツ乗りか」
コウ「…く…返せ…」
チンピラB「もうちょっと鍛えるこったな。『デラーズ=フリート』に殺られちまうぜ」
チンピラたち「ひゃーっはっはっはっはっは…」
コウ「あ…あ…あ…」

コウ「…あ…?!うっ!あ…。ここは…?」

コウ「昨夜はあなたが?自分はコウ・ウラキ。モビルスーツのパイロットです」
ケリィ「脱走兵か…。戦うのが怖くなったのか?」
コウ「いえ…でも、自分のせいでモビルスーツが…」
ケリィ「辞めちまえ!そんなつもりなら早いほうがいいぞ」
コウ「そ、それができたら…ああ!」
ケリィ「あ…コラ!」
コウ「こ、これは?!ひょっとして、一年戦争の時のモビルアーマーじゃないのか?!」

バニング「相変わらずウラキから連絡はないのか?」
アデル「はい、一向に…」
バニング「まったく…世話のかかるヤツだ。…おお〜!」

モーラ「ふうん、こうやって何階層にも分かれてんのね」
キース「下まで行っちゃってたら、厄介だよな…」
モーラ「でもさ、一番下は工場とジャンク屋ぐらいよ」

ニナ「…そう、コウはまだ見つからないの…ええ、こちらにも何も…コウ…」
A・ギャルA「ふ〜ん、恋は盲目、か」
ニナ「え?あ、ゃ、やだ!アルビオンの出港前にやっておきたい事がまだまだあって…」
A・ギャルB「また乗りこむの?!」
ニナ「今度のガンダムのデータこそ、重要なわけでしょ?」
A・ギャルB「命を懸けた大冒険、ねえ〜」
A・ギャルC「それを言うなら、大恋愛!」
ニナ「あ、あなたたち!」
ポーラ「ニナ!」
ニナ「あ?」
ポーラ「課長がお呼びよ」
ニナ「え?」
ポーラ「ふ…」

ニナ「課長!それは社命でしょうか?」
課長「いやあ、そこまでは…。しかし、キミの配置転換の話まで出たのも事実なんだよ。私としても、離れて暮らしているご両親からキミを預かっている手前も…それに、なにも連邦の軍艦に乗らなくても研究できるだろう?上の方は、あの艦がさっさと出ていってほしそうだしね…」
ニナ「…ゆっくり考えるお時間も頂けないわけですか?」
課長「…すまないね。しかし、私もこうして家族を支えてきたんだ」

コウ「ん?あなたは…」
ラトーラ「どうして…どうして、あなたは敵を助けるの?」
コウ「敵?」
ラトーラ「ケリィは直せないって諦めかけてたのに!あなた、連邦軍なんでしょ?!」
コウ「ボクはただ、しばらく置いてもらいたくて…」
ラトーラ「脱走兵だから?でもケリィはね、一年戦争で左腕を失ったのよ!…それで、モビルスーツを降ろされた。彼はまだ、燃え尽きちゃいないのよ!うう…!」
コウ「ケリィさんがパイロットだった…」

ピーター「だからテレビ電話は嫌いさ…なまじ会った気持ちになってしまうからね。ニナ、今度こそ一緒に暮らそう。ニューアントワープも悪いところじゃない。グラナダにも近いしな。なあニナ、聞いてるのかい?顔を見せてくれないかな?」
ニナ「父さん、心配しないで。帰ります」
ピーター「ははははは。まったく、課長さんから連邦の軍艦に乗っているなんて聞いた時は、どうなる事かと─」
ニナ「またミスっちゃった…もうリタイアね、コウ…あっ!」

コウ「ケリィさん!」
ケリィ「ん?どうした?血相を変えて」
コウ「まさか、ジオンのパイロットだったなんて…」
ケリィ「あいつも余計な事を…。ああ、その通りだ!しかし、オレはお前にいて欲しいとも、モビルアーマーを直してくれとも頼んじゃいない!」
コウ「ラトゥーラさんも心配しています!」
ケリィ「貴様のような意気地なしに、オレを批判する権利などない!」
コウ「くっ…」
ケリィ「悔しいか?悔しければかかって来い!そうでなきゃ、とっとと尻尾を巻いて逃げろ!」
コウ「く…くくう…くっそー!くっ!ううっ!やっ!やあっ!」
ケリィ「う!うう!」
ラトーラ「ケリィ!やめて!」
ケリィ「うううっ!」
コウ「があっ!」
ケリィ「貴様…!」
ラトゥーラ「もういいの、よして…」
ケリィ「オレは負け犬にはならないぞ!どんな事があってもな!」
ラトーラ「出てって!とにかく出てってよ!」
コウ「…」

コウ「…あ!」
ニナ「あ…」

ニナ「モーラから連絡があったの。ここにいるらしい、って…」
コウ「アナハイムの仕事で、忙しいんじゃなかったのかい?」
ニナ「たまには気を抜かなくちゃ燃え尽きちゃう、か…」
コウ「え?」
ニナ「少しは気晴らしになった?アルビオンに戻りましょう。コウ?」
コウ「フゥ…」

ガトー「キミの復帰を期待している。ついに我々が再起すべき時が到来したのだ。キミにだけ教えよう。近々、私はある目的の為に地球…オーストラリアに下りる。そしてその時こそ、キミもデラーズ閣下の声を聞く。捲土重来!またソロモンのように轡を並べよう。よき返事が戻らん事を願って…親愛なるケリィ・レズナー大尉へ。アナベル・ガトー」
ケリィ「ガトー…貴様は今…」

コウ「…今は戻れない。ボクにはまだ、やり残している事が…深く沈んでくすぶっているものを、ボクは…!必ず戻る。約束するよ。艦長にも、そう伝えて欲しい」
ニナ「コウ!」
コウ「わざわざありがとう!」
ニナ「コウ!ガンダムのトライアルは、アナハイムのリバモア工場よ!午前10時に!」

ケリィ「あ…。何故戻ってきた?!」
コウ「艦には戻ります。その前に、コイツを直したいんです」
ケリィ「哀れみか?」
コウ「違います。考えてみたんです…このままパイロットを辞めたら自分はどうなるんだろう、って。機械いじりでもして生計を立てて…でも…」
ケリィ「このままジャンク屋の親父になるのも悪くはない…そう思ったさ。だが、胸の奥で何かが…やっぱりオレはパイロットなんだ」
コウ「ボクもそうです…確かに!」

コウ「…ガンダム1号機・フルバーニアン、行きます!」

コウ「750…いい調子だ。Gフラッターも認められない…900!よおし、いけえ!」

ニナ「ああ!」

スコット「69…55…46!32…17!」
イワン「推進レーザーの供給、終わります!」
シナプス「よろしい。本艦は、これより月引力圏を離脱する!」

ニナ「地球圏から遥かな辺境の地、アクシズ。そこは、ジオン残党のもう一つの住みか。ここから派遣された艦隊は密かに、デラーズの支援に赴いてきました。その頃、エギーユ・デラーズもまた、自らの駒をソロモン海に進めています。『星の屑』作戦の狙いは、ソロモンの海に…ならば、奪われたガンダム2号機も…」

シモン「識別コード確認中。しかし、友軍には間違いありません。ベイト中尉の小隊が、急行中」
イワン「あれも、今度の観艦式に参加するのか?」
ハリダ「二日後だ。一年戦争以来だなあ。連邦のお偉方も、やっと重い腰を上げたってワケだ」
シナプス「それは違うぞ。観艦式は以前から予定されていた。本艦も新鋭艦として参加するはずであったが…」
ハリダ「…」
シナプス「幕僚会議はあえて観艦式を強行し、連邦の力を見せつけたいのかもしれん」
スコット「艦長、EB-2に新たな反応。バニング小隊が向かいつつあり」

キース「大尉!前方に通報の物体!」
バニング「?!」
キース「大きい…とても大きい!」
バニング「何?…脅かすな。連絡のあったスペース・コロニーの移動じゃないか」
キース「コ、コロニーの大きさが実感できなくて…」
バニング「戦禍に傷ついたサイド1のコロニーを、サイド3へ運ぶんだ。コロニー再生計画の第2陣というわけだな」
コウ「スペース・コロニー…これが…」

カリウス「少佐」
ガトー「ん?」
カリウス「どこか、お加減でも?」
ガトー「いや…この海で散っていった同胞の事を想うと、な…」
カリウス「そうですね…。直接少佐に続いて戦った者も、私だけになってしまいました」
ガトー「カリウス、私はこれで良かったのか?多くの魂が漂うここへ戻ってきて…。私は多くの犠牲の上に立っているではないか…」
カリウス「この海はまだ若いのです。波が穏やかになるには、まだ…」
ガトー「そうだな…私はただ、駆け抜けるだけの事だ…」

スコット「ベイト中尉!0・1・0にUnknown一つ!コースクリア!」
ベイト「見えてるって!まったく、メシ喰う暇もねえのかい!」
スコット「アデル機は2分の補給遅れ!」
ベイト「カモ料理でも自前で作るかいっ!」
シナプス「今の敵で何機目か?」
スコット「捕捉、11機目です!」
シモン「ただし、ウラキ中尉とキース少尉の帰艦により、ベララベラ管制区が手薄になっています」

スコット「右舷カタパルト、アデル機ジム・キャノンが発進する!注意せよ!」
コウ「ああ…」
整備兵「どうぞ!やりましたね!撃墜・3!?」
コウ「はあ…。この海は、地獄だ…!」

モーラ「足に1発、トレンド!ロカライザーとの同調チェックはニ度やっといて!…ん?何だこりゃ?」
キース「ぐおおお〜…」
モーラ「…ふっ、各部、強制開放!」

ニナ「コウ!」
コウ「ニナ…」
ニナ「…あっ、大丈夫?今日はもう三度の出撃。ああっ、すごい汗!あっ?!」
コウ「あ…!」
ニナ「どうしたのよ?」
コウ「いや、今ちょっと汗臭いから…」
ニナ「ウッフフフ、バカねえ。ここの臭いに気がつかない?すごいわねえ…密閉された軍艦って。人いきれや体臭、そしてオイルが混じって…」
コウ「やめてくれないか!そういう言い方…」
ニナ「あ…」

ワイアット「どうだね?このコンペイ島の静かなこと…。どこにジオンの徘徊がある?」
連邦将校A「我々の警戒網は万全です。現在までに37機の敵モビルスーツを撃破しました」
ワイアット「来るなら来い、だ。このような散漫な攻撃で何をしようと言うのだ」
連邦将校B「閣下、そろそろ旗艦バーミンガムの方へ」
ワイアット「うむ。紳士は時間に正確でなくてはな。諸君!この観艦式は、スペースノイドどもに連邦の実力を見せつける絶好の機会だ!式の終了は、すなわちデラーズ=フリートの敗北を意味するであろう!」

管制兵「モビルスーツを射出する。各員は退去せよ!退去せよ!」

コウ「この戦いはいつまで続く…オレがガトーを捕らえるまでか…」
スコット「モンシア中尉!コースクリア!幸運を!」
モンシア「ヘヘッ、お互いにな!」

ワイアット「宇宙暦0079─つまり、先の大戦は人類にとって最悪の年である。この困難を乗り越え、今また3年振りに宇宙の一大ページェント・観艦式を挙行できる事は、地球圏の安定と平和を具現化したものとして、慶びに耐えない。そもそも、観艦式は地球暦1341年、英仏戦争のおり英国のエドワード3世が出撃の艦隊を自ら親閲した事に始まる」

ワイアット「その共有すべき大宇宙の恩恵を、一部の矮小なる者どもの蹂躙に任せる事は─」
ガトー「情けない!あのような禍々しい物言いを、連邦に許すとは!」

デラーズ[回想]「ならん!今は耐えるのだ。生きてこそ得る事の栄光をこの手に掴むまで、その命、ワシが預かる!いいな!」
ガトー[回想]「くっ…!」

ガトー「これは…散っていった者への冒涜だ…」
カリウス「少佐、いいではありませんか」
ガトー「ん?」
カリウス「現に我々はここにいるのです!」
ガトー「そうだ…連邦の亡者どもをなぎ払う為に…」
ガトー「よし!突入する!他の者は、陽動・撹乱を!」
ジオン兵たち「了解!」

コウ「くく…かああああっ!ああっ?!」
コウ「このフィールドも違う…本命はどこだ!」

艦長「閣下。A3及びL6で敵を迎撃中です。デラーズの狙いは、この式典に間違いありません!」
ワイアット「ハッハッハッハッ、デラーズの艦隊こそ、海の藻屑だ!」
艦長「は?」
ワイアット「モビルスーツのない艦隊はどうなるかを、教えてやる…!」
連邦将校「閣下、左舷より受閲艦艇第三群です」
ワイアット「うむ」

連邦兵たち「うわあっ!」
連邦兵「こちら警備衛星!こちら警備衛星4号!うわあっ!」

ジオン兵「フン!他愛のない…。ん?!来たか!」

スコット「ベイト大尉!ベイト大尉!聞こえますか!ラモス哨戒区に、敵の本隊らしきものを確認!急行されたし!Gブロック・77!」
ベイト「了解!直ちにポイントへ向かう!…腹が減ったぞ!」
シモン「カモ料理はいかがなさいました?」
コウ「こちらウラキ。ガンダム2号機は…ガトーは確認されていますか?!」
スコット「現時点での情報なし。現時点での情報はありません」

カリウス「ここはまだ…ソロモン戦の名残がこれほど…」
ガトー「好都合だ。これでは連邦の連中も、我々を察知できまい」
ジオン兵「この海は、哭いているのでしょうか?我々に何かを訴えたくて…」
ガトー「迎えてくれているのだ。私には、それが聞こえる…!」

ベイト「ウラキ!後ろだ!」
コウ「くっ!」
アデル「コイツらはプロだ!今までのヤツらじゃない!」

ガトー「カリウス!ここまで来ればもうよい。退避行動に入れ!」
カリウス「まだ危険です!もうしばらく!」
ガトー「フ…ここから何度連邦の目を眩ませて出撃したことか…。これで『星の屑』は…ん?!…自動砲台!」
カリウス「気づかれたか!」

シナプス「今頃新しい敵?!どこだ!」
シモン「S0です!暗礁空域に2機!」
ハリダ「映像が転送されます!」
シナプス「何?」

ベイト「何?!ガトーはS0?!」
モンシア「こっからで間に合うのか?!」
アデル「行けっ、ウラキ!フルバーニアンなら!」
コウ「はい!」
ベイト「ここは任せろ!キースも行け!」
キース「了解!」

ガトー「またか!くうううおおおっ!来るかあっ!ちっ…手間取っては…大事に障る!」
カリウス「少佐!ここはお任せを!コンペイ島へ…いえ、ソロモンへ!」
ガトー「頼む!」

キース「待ってくれ、コウ!単独じゃ危険だ!」
コウ「間に合え…間に合え…間に合ええええっっ!」

ガトー「待ちに待った時が来たのだ…多くの英霊が無駄死にでなかった事の証の為に…このようなピケットなど!」

ワイアット「ガンダム2号機!どこだ?!」
艦長「裏です!コンペイ島の!」
ワイアット「うう…!」

ガトー「ふおおおお…」
ガトー「再びジオンの理想を掲げる為に!『星の屑』成就の為に!ソロモンよ!私は還ってきた!」

連邦将校たち「うわあああ…」
ワイアット「こ、これが…『星の屑』か…!」

コウ「ああ…」

コウ「あああ…くっ…ガトー…!」
キース「あ!お、おい、待てよ!コウ!」

通信士「こちらクォーツ!誰か返事をしてくれ!傍受している者はいないか!こちらクォーツ!…ダメです、妨害されています!」
機長「聞こえるか、『デラーズ=フリート』!このコロニーは、我がコロニー公社の管理下にある!」
機長「わかるか、キミたちもスペースノイドだろう?」

シーマ「ガトーもやってくれるよ、ガトーも…」
コッセル「シーマ様、時間であります」
シーマ「やるさ…ここまで来たなら!」

連邦兵A「各艦、第1ブロックに向かわれたし!」
連邦兵B「A3区域は残骸多数─」
連邦将校A「各艦隊に、甚大な損害が出ています!約2/3は行動不能の模様です!」
ヘボン「…終わりだな」
連邦将校A「は?」
ヘボン「我々は残り1/3の勢力をもってしても、遥かに優勢なんだよ。それに引き換え、ヤツらは切り札を使ってしまった」

ガトー「しかし、何と他愛のない…鎧袖一触とはこの事か…ん?!真下か!」
コウ「ガトー!聞こえているか!返事をしろ!」

コウ「聞こえているだろう、ガトー!お前が忘れても、オレは忘れはしない!」
ガトー「いつぞやの男か…」
コウ「オレは決着をつけるまで、お前を追い続ける!」
ガトー「フッ…しかし、私の勝ち戦に花を添えるだけだ」

コウ「はっ!やった?!…あ、違う!ガトーは?」
ガトー「遅いっ!」
コウ「う!だああああああっ!ガトー!聞こえないのかあ!」

コウ「満足だろうな、ガトー!でも、そいつは2号機を奪われたオレたちにとって、屈辱なんだ!」
ガトー「ふっ、わからんでもない。随分胆を舐めたようだな」
コウ「聞いているのか!5・8・2だ!」
ガトー「聞いてやる!」
コウ「何だと?!」
ガトー「戦いの始まりは全て怨恨に根ざしている…当然の事!」
コウ「く…いつまでへらず口を!」
ガトー「しかし、怨恨のみで戦いを支える者に私は倒せぬ!私は義によって起っているからな!」
コウ「くっそう…あ?!」
ガトー「歯車となって戦う男にはわかるまい!」
コウ「く…く…うおおおおおおっ!うあっ!?!左腕が動かない?…よし!」
ガトー「ぬあああああ!」
コウ「たああああああああああっ!」
ガトー「はう!う…腕を上げたな!」

ガトー「むうう…!」
コウ「く…く…!」
ニナ「どうして…なぜこの二人が戦わなければならないの?」

ガトー「フ…!」
コウ「うあああああああ!」
ガトー「所詮貴様とは価値観が違うようだな…」

キース「コウ…」

コウ「だああああっ!」
ガトー「ぬおおおおっ!」
コウ「うあ!くく…く…くくく…!!まだだあっ!」
ガトー「うおおおおおおおっ!」
コウ「だああああああ!ぐ…くく!」

キース「コウ!あ?!」

カリウス「少佐!脱出を!早く!」

コウ「んん…くそう、コア・ファイターはダメか…は?!」
ガトー「フ…」
コウ「?!」
ガトー「確か…ウラキ、とか言ったな?」
コウ「あ…何?!」
ガトー「…二度と忘れん!」
コウ「…ガトォォォォォーっ!うわあ!」

ニナ「ああ…う…う…」
シモン「…もう、通信は切れてますよ。ウラキ中尉も、無事に戻ってくるから…」
ニナ「どうして…どうしてこんな事に…」

連邦兵「こちら、ラインバック・ワン。コロニー公社からの連絡が途絶えたポイントに到達した。フ…全て世は事もなし、か。…ん?なんだ?うわあっ!」

コッセル「連邦に察知されたぞ!『送り狼』を出せ!」
シーマ「チッ、バレたか…。フフ、だが遅すぎたようだね」
コッセル「シーマ様!モビルスーツ全機、退避を完了です!」
シーマ「全艦、主砲一斉射撃!撃てっ!」

ヘボン「何?コロニー・ジャックだと?」
連邦兵「はい。移動中の二つのコロニーのミラーを同時に爆破した、との事です」
ヘボン「無人のコロニーで何をしている?どういう事だ?」

シナプス「二人を呼んだのは、他でもない。私は『星の屑』の本質はまだ見えてないと思うのだよ。つまり、コンペイ島襲撃は何かの前触れではないか、と…でなければ、デラーズがあれだけの演説をぶったのは何故だ?」
ニナ「それは、脅し…」
シナプス「とは思えん。私はジャブローのコーウェン将軍の指示を仰ぎ、ガンダム3号機の投入を決定した」
ニナ「!」
シナプス「ニナさん」
ニナ「やめてください!あれは…私の管轄ではありません!」
コウ「あるんだ…3号機が…艦長!ぜひ自分にやらせてください!」
ニナ「ダメよ!あれは全く別のタイプの…」
シナプス「すでに本艦は進路を変更した。3・5・B地点をテストの為航行している。ラビアンローズに向けて」
ニナ「ああ…」
イワン「艦長!…ああ、失礼。緊急情報であります!」
シナプス「…コロニー・ジャック?!しかし、このミラーを爆破、とは何だ?」
ニナ「ミラー?」

シーマ「ウッフフフフ…」

ニナ「もし…私の想像が正しければ、それぞれミラーを一つずつ失ったコロニーは、重心がズレて回転に歪みが発生します。やがて、この二つは…」
イワン「?!激突するわけか!」
コウ「当然、激突したコロニーは弾けあって…月の重力にどちらかが捉まる」
シナプス「なんと!月へのコロニー落とし!」
コウ「艦長!この艦も変針して…」
シナプス「…この位置からでは間に合わん!」

連邦兵「閣下!コロニー同士が激突した、との報告です!」
ヘボン「第一戦速だ!急げ!」

ハスラー「我々は、戦いに加わるわけにはいかん。その条件で、連邦と期限付きの滞在協定を結べた」
ガトー「感謝しております。中立となるこのアクシズ艦隊のお陰で、我々は後顧の憂いなく戦えるのです。事がなった暁の、兵の回収はぜひ…」
ハスラー「それは誓って」

ガトー「おお、これが…!素晴らしい…まるでジオンの精神が形となったようだ!」
ハスラー「モビルアーマー、ノイエ・ジールだ」

ニナ「月へのコロニー落としは、目前に迫っていました。デラーズ=フリートは今や各艦隊を糾合し、コロニー護衛の陣容を整えたのです。そして、それを全力で追撃するコンペイ島残存艦隊。月の決戦は、時間の問題でした。その最中、私たちのアルビオンは遥かラビアンローズとのドッキング・ポイントにいます。ガンダム3号機を獲得する為に…。」

シナプス「繋留作業かかれ」
イワン「了解!」
スコット「タラップ接触用意」
シナプス「ニナさん…」
ニナ「あ?!」
シナプス「…」
ニナ「…あ…」

コウ「な、なんだよモーラ!やぶからぼうに…」
モーラ「いいから来て!」
コウ「お、おい!いったい、どうしたって言うんだよ」
モーラ「ニナが、変なのよ」
コウ「え?」
モーラ「彼女らしくないんだ…」
コウ「どうして…?オレが1号機を失ったからか?…いや、ニナにとって1号機と2号機を同時に失ったからか?」
モーラ「…それだけかな?」

コウ「ニナ…」
ニナ「!コウ…」
コウ「こんな所にいたのか…」
ニナ「終わったのよね…ガンダムによって起こされた事件は、なにもかも…」
コウ「3号機を手に入れても、間に合わないかもしれない」
ニナ「これでいいんだわ…」
コウ「でも、これからはどうするんだい?ニナ」
ニナ「…」
コウ「ニナ?」
ニナ「地球へ…」
コウ「え?」
ニナ「地球へ行ってもいいわ。コウと一緒なら」
コウ「…」
ニナ「どうかした?」
コウ「いや、すまない…。オレには月で全てが終わるようには思えないんだ。ガトーの…」
ニナ「!」
コウ「あいつの態度は、『星の屑』がまだ…」
ニナ「あの人の事を言うのはよして!聞きたくないわ!この後も、戦いが続くとしても…あなたは、もう充分だわ!深入りして、それが身体に染みついてしまって…忘れたくても、忘れられない…そんな風になるのが怖い!怖いわ…」
コウ「ニナ…」
ニナ「忘れたいのよ…この悪寒を…」

シーマ「フッフフフ、かわいそうに。時間切れ、ってとこだねえ。もう月の周回コースに乗っちまったよ。最後の頼みの綱の連邦軍も、果たして追いつけるかどうか…」

オペレーターA「見えた、コロニーだ!」
艦長「本隊へ連絡!我が先鋒は敵を捕捉せり!戦闘配置だ!」

シーマ「アッハハハハ、何もあたしたちだって、月にコロニーなんか落としたくないやねえ。さあ、残された道は二つ。コロニーに潰されてあの世逝きか、それとも…フフフフ」

オペレーター「コロニー、推力を得ました!加速を開始!」
ヘボン「何だ?!コロニー移動用の推進剤に点火?!ど、どこへ行くんだ?」
副将「推力を得たコロニーは…月の周回軌道を脱し…そして、今度は地球の引力に!」
ヘボン「…は、謀られた…!」

オペレーターA「こちらマドラス。我、推進剤切れ。続行不能!」
オペレーターB「こちらモンデレー。推力低下!戦列を離れる!」
オペレーターC「ちっくしょう!このままで何隻生き残れるってんだ!」

ニナ「地球へとその矛先を変えたコロニー。皮肉にも、それを阻止できる位置にいるのはアルビオンだけでした。運命はどこまで私たちを弄ぶのでしょうか…」
ナカト「ぬあああっ!」
コウ「ああっ?!」
ナカト「こっちへ来い。今なら不問に伏す」
コウ「これがあんたの状況把握か!コロニーは…くっ!」
ナカト「馬鹿者があっ!」
警備兵たち「うわっ!」
ベイト「石頭の警備兵ども!さっさと銃を捨てな!」
ナカト「…う?!」
シナプス「兵を退かせたまえ、ナカト少佐。我々の敵は『デラーズ=フリート』のはずだ!」
ナカト「くう…」
ニナ「ああ!…コウ、そこまで…」

モーラ「これがモビルスーツだって言うのかい!」
コウ「くそう…オートに切り替えのタイミングが!」
ニナ「エバリューション・モニターを見て!アーマーのないコンテナの武器換装は3秒以内に!」

コーウェン「現在の状況は?」
オペレーター「は。コロニーは、月と地球のほぼ中間点。試作ガンダム3号機が接触しました。また、中立化したアクシズ艦隊は後方へ下がります」
コーウェン「一年戦争の教訓を生かした、敵ながら見事なコロニー落しだ」
オペレーター「いくらガンダム3号機とはいえ、わずか1機では!」
連邦将校「地球落着まで、あと14時間です」
コーウェン「勝負は9時間だ!それで阻止限界点を越えてしまう」
連邦将校「阻止限界点?」
オペレーター「ここです。ここを突破されれば、コロニーほどの質量を止める術は…」
コーウェン「その前にコロニーを奪取し、軌道を逸らさねばならん」
連邦将校「コロニーの推進剤は、まだ残っているんでしょうか?」
コーウェン「必ずある!ジャブローへの最終調整の為に」

航法士「左舷10時、敵影1!」
シーマ「ん?前?!」
コッセル「う…まだ地球軌道艦隊が届くはずがありません!」
シーマ「…聞いてないぞ!通信室に行く!」

コウ「…!」
ジオン兵「ふん…図体ばかりだ」

コウ「く…退がってゆく…。く…どこだ?!はっ?!」
ガトー「もはや語るまい!」
コウ「うわあ!く…ガトーか!」
ガトー「I・フィールドか!」

ジオン兵「少佐!ビーム主体のその機体では…」
ガトー「邪魔をするなあ!」
コウ「動きが止まった!」
ガトー「うおっ!くっ…」
コウ「時間がああっ!ああ?!武器が…」
スコット「ガンダム、こちらアルビオン!追いついた、補給に帰艦せよ!一度帰艦せよ!」

シナプス「距離は?」
スコット「コロニーまで10万7000!」
ハリダ「艦長、阻止限界点まで、8時間22分です!モビルスーツの突入を!」
シナプス「まだだ!3号機の補給を終えるまでは!」

コウ「もう少しで、第一線を抜けるんだ!」

デラーズ「フフフ。さて、問題は正面にいつ敵が現れるかだ」
副将「連邦の地球軌道艦隊の大半はサラミスです。さほどの事は…」
デラーズ「ん」
シーマ「ッフフフフフ」
デラーズ「?」
シーマ「しかし、柔らかいわき腹を突かれるとは、思いませなんだなあ」
デラーズ「…予想外の事は起こるものだ。ガトーは良くやっている」
シーマ「く…。予想外の事は起こるもの…」
デラーズ「?」

ヘボン「は、提督!艦隊は追撃を再開します。たとえ敵に追いつけないにせよ、事後の処理はお任せください!」
連邦兵「こちら、第72戦隊。先発する!」

コウ「はあ…う!はあ…はあ…」
スコット「ウェポン・コンテナ交換作業始め!押し出せ!」
モーラ「ニナ…」
ニナ「…」

コーウェン「て、提督…」
猫「フギャーッ!」
ジャミトフ「フ…完璧な囲みは敵に死力を尽くさせますからなあ」
コーウェン「貴様などには聞いておらん!提督、何をお考えですか?いや、この状況を何に利用しようとしているんです?一刻も早く地球軌道艦隊を全面に…。ん?ジャミトフ、貴様…!時間がないんです。おかしな企みなどされず、攻撃を…な?!何をする!放せ!提督!」

ガトー「シーマ艦隊など、当てにできん」
「やるのだ、我々の手で!」
グラードル「しかし、それでは少佐のお体が…」
ガトー「フフフ、グラードル。それにあのガンダム、やつは私でなければ倒せまい」

コウ「はあ…はあ…はあ…はあ…はあ…シモン…あと、どれくらいだ?」
シモン「補給は…今終了」
コウ「いや、タイムリミットまでだ…」
シモン「あと、3時間11分」
コウ「ニナ…」

シナプス「すでに時はなく、援軍のメドも立たず…。ニナ・パープルトン」
ニナ「…はい」
シナプス「ボートの使用を許可します。本艦を直ちに降りていただきたい」
ニナ「えっ?!あ……シナプス艦長。私は自分の意思で、最後まで見届けたいのです。申し訳ありません」
シナプス「軍から給料は出ませんぞ」

ガトー「シーマの艦隊が先行しすぎている…。いいか!抜かれるな!後はないと思え!」

コッセル「シーマ様!前方に反応!いよいよです!」
シーマ「フッフフフ、いい頃合いだ」

スコット「艦長、左舷に反応。光です!」
シナプス「何?地球の方?拡大できるか!地球軌道艦隊…いやあ、何だ?あの並び方…む?!」

コウ「くっ!」
ガトー「艦が後退せんのか…良い覚悟だ!むっ?!ヤツか!」
コウ「ガトー!は?!うああああああああっっ!」
ムサイブリッジ「うわあああっ!」

シーマ「限界点までの距離は?」
コッセル「1万200!あと21分!」
シーマ「それさえ越せば、あのうるさいヤツらも黙る!」
デラーズ「フッハハハハハハハッ。貴公、何が狙いだ?ワシと艦隊をエサに、連邦に尻尾を振るのではないのか?コロニーを落とすのか!落とさぬのか!」
シーマ「年寄りは黙ってな!」

ベイト「モンシア!後ろだ!」
モンシア「ぬえええい!そんなに起用にゃ…ぬおおおおお!」

シモン「直撃!左舷MSカタパルト!」
シナプス「シモン!時間は!」
シモン「時間…?あっ、あと4分!」
シナプス「ぬう…」

コウ「沈めええええっっ!コロニーへ…。う…あ?!I・フィールドが!」
ガトー「もう手遅れだ!」

シモン「あと50秒…」

コウ「だあああああああああっっっ!」

シーマ「あと30秒…」

コウ「く…くう…わああああああ!」
ニナ「あっ?!」

コウ「あ…ああ…あああ…」
「阻止限界点を…越えた…」

シモン「コロニーは…地球へ…!」
シナプス「まだだ!ジャブローに落としてはならん!」
モーリス「艦長、第一軌道艦隊より入電。…何?!『デラーズ=フリート』は戦闘を停止した、と言っています!」
シナプス「どういう意味だ…?」

ガトー「戦闘中止…?バカなっ!」

連邦兵A「こちら、G21。ソーラー・システム?の上部展開を完了」
連邦兵B「左翼、W11だ!手こずっている、増援を!」
副将「作戦誤差があるぞ!展開を急げ!敵は目の前だ!」

デラーズ「…ソーラー・システム!」
シーマ「と、いうワケだ。コロニー落としを防ぐ、奥の手があったワケだなあ。ちょっと温めるだけで、ボン!ハハハハハハ」
デラーズ「貴様、それでもジオンの将か!」
シーマ「あたしはこうして生きてきたんだ!サイド3でぬくぬくとうずくまる者たちの顎で扱われ!あたしは、故あれば寝返るのさ!」

ガトー「閣下!」
デラーズ「哀れ…志を持たぬ者を導こうとした、我が身の不覚であった!」
シーマ「ハッ、アクシズなんて辺境に導かれた日にゃあ、商売上がったりさ!」
ガトー「シーマ…獅子身中の虫め!」
シーマ「フフフフフ、動くなよガトー。敗軍の将は潔く、なあ」
ガトー「くう…!」

デラーズ「…往け、ガトーよ」
ガトー「は?」
デラーズ「ガトーよ、意地を通せ。現にコロニーはあるのだ」
シーマ「な?!狂ったか!何を!」
デラーズ「往け!ワシの屍を踏み越えて!」
シーマ「黙れ!」
デラーズ「ぐっ!ワシを宇宙の晒し者にするのか、ガトー!」
ガトー「!」
シーマ「バカヤロー!ソーラー・システムが狙ってるんだよ!じょ、冗談じゃないよ!」
ガトー「…閣下…」
デラーズ「…ジーク・ジオ…」
シーマ「くっ…」
ガトー「?!うおおおおおおっっ!!」
シーマ「くっ!」
ジオン兵「うわあああっっ!」
シーマ「う…!」
ガトー「くっ!」

スコット「ウラキ中尉、そこからではガトーに追いつけません!直ちに撤収してください!ウラキ中尉!」
コウ「何の為に戦ってきだんだ…これまでの事は!」
スコット「ウラキ中尉、どこへ?!」

ガトー「あと210分、鏡などには…!」

オペレーター「敵モビルアーマー接近!距離1万2000!」
バスク「?!シーマめ、しくじったか!ソーラー・システム、照射までの時間を稼げ!」

シーマ「ガイドビーコンなんか出すなあ!やられたいのか!反応?!上!言わんこっちゃない…!」

スコット「ウラキ中尉、間もなくソーラー・システムの攻撃が始まる!ウラキ中尉!」
コウ「くううううう…うああああああ…」

オペレーターA「展開率、81%。送れえっ!」
オペレーターB「F4・F5・F6、フォーカシングスタンバイ!」
オペレーターC「L15、アレイチェック急げ!」

ガトー「ええい!コントロール艦さえ叩けば…邪魔だあっ!」
サラミスブリッジ「うわあっ!」

オペレーター「スペース・コロニー、距離4000!ソーラー・システムII、照射70秒前!」
バスク「おお、コロニーは肉眼で見えるぞ!もういい、照射!」
副将「あ、あと30秒…」
バスク「構わん!やれ!」

ガトー「あ!あれか!南無三!」

コウ「はっ?!」
シナプス
イワン「おお…」
オペレーター「大佐!コントロール艦が!」
バスク「何?!ぬうう!…い、生きていた…。あ、な、何をしている!回避だ、緊急回避い!」

連邦兵A「わ、わあっ!」
艦長「取舵だ、取舵い!」
連邦兵B「ああ、わああっ!」
連邦兵たち「わあああああっ!」

ガトー「フッフフフ…フフフフフ、もはや誰も止められんのだ…後は!」

シモン「コロニーは、最終失速コースに入っています。落着まで、あと151分!」
シナプス「ウラキはどうした!まだ戻らんのか!うっ!」
モーラ「艦長!ニナが、閉鎖した左舷デッキから!」
シナプス「何?」

ニナ「きゃあああああっ!ああああああっっ!あああああああっ!」

キース「ニナさん?もしやコロニーに?!うわっ!」

コウ「貴様らがあっ!」
ジオン兵「シーマ様、お退きを!」
シーマ「どこへ退くって言うんだい!」

シーマ「爆導索?動きを止めたか!アッハハハハハハ!」
コウ「わあああっ!」
シーマ「お前はいったい、どっちの味方だ!」
コウ「たああああああっっ!」
シーマ「何?!はああああっ…」
コウ「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ…くっ、ガトー!」

ガトー「事を成し遂げてこそ、我々の後に続く者が生まれる。この最後の軌道修正こそが…むっ?!」
ニナ「…」
ガトー「…ニナ・パープルトン」
ニナ「あ…お願いよ、ガトー!もう充分でしょ?こんな事は止め…」
ガトー「済んではいない!私は『星の屑』を完遂する」
ニナ「このコロニーは、間違いなく地球に落ちるのよ。ジャブローでなくてもいいじゃない!」
ガトー「ジャブローではない。…キミにはわからんのだ」
ニナ「どうして?何故また私の前に現れたの?あの日突然姿を消したあなたが…」
ガトー「全てを忘れてほしかったのだ。月に身を委ね、時期の満ちるのをひたすらに待っていたあの頃を…」
ニナ「…忘れようとしていたわ。いえ、忘れてたわ!」
ガトー「私はジオンの再興に身を託したのだ」
ニナ「うう…うう…あ!」
ガトー「…キミこそが、『星の屑』の真の目撃者なのかもしれない」
ニナ「はあ…はあ、はあ、はあ、はあ」
ガトー「!ぐお!お…お…」
ニナ「ああ?!」
ガトー「ぬううっ!」
コウ「はあ…はあ…はあ…はあ…あ?」
ガトー「ううう…く…うううう…く、く…」
ニナ「あ…ガトー!しっかりして!」
コウ「ニナ?!」
ニナ「やめて、コウ!もう戦う理由はないはずよ」
コウ「どいてくれ!コイツが何をしたか知っているだろう!」
ニナ「私は…あなたたちの対決を見届けなければならなかったわ。どちらかが倒れるまで…。だから、こうならないように祈ってたのに!」
コウ「ニナ…オレへの気持ちは嘘だったのか?言ってくれ!」
ニナ「そんな…」
コウ「あ…あああ…」
ニナ「あ、ガトー!あっ!」
コウ「あ…」
ガトー「う、うう…」
コウ「…?!あ…」
ニナ「…コウ、やめて」
コウ「…ニナ、嘘だろ…ニナ…そいつはコロニーを…ガンダム2号機を!」
ニナ「…コウ、そういう事じゃないのよ…」
コウ「くく…く…く…く…」
「ニナ戻れ!来てくれえっ!」
ニナ「…」
コウ「あああ…ああ…あああああああああっっっ!!」

オペレーターA「兵員の救助が最優先だ!回収作業を急げ!損傷の激しい機体は放棄せよ!」
オペレーターB「コロニーは最終軌道調整も完了、完璧です」
ハスラー「デラーズ、『星の屑』は成ったぞ。よくここまで…」
アクシズ兵「司令、連邦の月からの追撃部隊です」

カリウス「少佐!月からの敵に、挟み撃ちにされます!ご一緒に脱出を!時間がありません!」
ガトー「カリウス…」

スコット「ウラキ中尉、コロニーは分解を始めています。早く脱出してください!聞こえていますか?我々は、最善を尽くしたのです」
コウ「…こちらウラキ。今、コロニーを出た…」
スコット「中尉、無事だったんですね!すぐにアルビオンと合流を!」
コウ「あっ?!な…何?!」
スコット「アルビオンは、コロニーの後方8000、7・7・1!もう限界です、急いで!」
ガトー「フッフ、腐った連邦に属さねば、貴様も苦しむ事はなかったろうに」
スコット「中尉、どうしました?!中─」
コウ「待っていたのか…オレの為に…」

カリウス「この人も何の因果か…。あ、あの光!」

コウ「うわああああっ!」
ガトー「でやああああっ!」
コウ「えあああああっ!」
ガトー「ぬわああああっ!」

スコット「機関出力低下!第二推進剤供給弁が開きません!直撃!右舷主砲、沈黙!」
シモン「観測25に落ちた!」
シナプス「ツケは高くついたな…もはやこれまでだ!戦域より離脱する!」

コウ「やああっ!」
ガトー「かああっ!」
コウ「うわあああああああああっ!ああっ?!」
ガトー「もう装備はあるまい!」
コウ「後ろか!」
ガトー「遅い!」
コウ「があっ!」
ガトー「どうだ!分離もできまい!ん?!くっ!」
コウ「な、何い…?!」

副将「お待ちください!我が艦隊の先鋒が照点前に!大佐!」
ガトー「むう、くっ!」
コウ「ああ!あああ…ああ!」

連邦兵A「おい、移送は中止だ!コロニーはここには落ちないぞ!」
コーウェン「ん?!」
連邦兵B「な、なんだ?!」
コーウェン「…この一撃こそ、歴史を変える」

コウ「…あ…。ああ…ガトー?止めを刺さずにいったのか…ガトー…」

コウ「く、くううう…うわああああああああああああ!!」

オペレーター「バルフィッシュ、聞こえるか!バルフィッシュ!ガトー少佐、もう時間がありません!」
ハスラー「ニナさん、でしたか。見たまえ」
ニナ「…ああっ!コロニーが…落ちる…!」
ハスラー「漢たちの魂の輝きだ…」

ガトー「むうう…さあ、往くか…」
副将「『デラーズ=フリート』残存の部隊に告ぐ。もはやキミたちに戻るべき場所はない。速やかに降伏せよ!無駄死にはするな!」
ガトー「いいか。一人でも突破し、アクシズ艦隊へ辿り着くのだ。我々の真実の戦いを、後の世に伝える為に!」

副将「貴艦の艦隊は滞在期限が過ぎている。ただちに退去せよ!それとも一戦交える覚悟でも?」
ハスラー「…回収作業を終了する」
ニナ「えっ?!」

ガトー「うおっ!むう…くっ!うわあああっ!」

ニナ「あと5分…あと5分だけ待ってください!」
ハスラー「艦隊反転、アクシズへの進路をとれ!…あなたは、自由に選択してほしい」
ニナ「お願いよおおっっ!!」

ガトー「ぬわ!くっ…く、ああ!く…ぬうあああああっっっ!!!」

ニナ「…」

コウ「オレはどこへ…どこへ帰る…ん?光…?」

裁判官「沈黙していても有利にはならんぞ、答えたまえ。聞こえないのかあっ!」
コウ「…」
裁判長「コウ・ウラキ少尉、懲役1年!」

バスク「顧みろ!今回の事件は、地球圏の静謐を夢想した、一部の楽観論者が招いたのだ!『デラーズ=フリート』の決起などはその具体的一例に過ぎぬ!また三日前、北米大陸の穀倉地帯に大打撃を与えた、スペース・コロニーの落下事故を見るまでもなく、我々の地球は絶えず、様々な危機に晒されているのだ!地球─この宇宙のシンボルを揺るがせにしない為にも、我々ティターンズは起つのだ!」

そして、Zへ続く…。


ついでの動画はこちら
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 劇場版 ジオンの残光
1-3
 2-3 3-3



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