機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第9話 全セリフ

  1. 2008/08/10(日) 03:55:32|
  2. 機動戦士ガンダム0083
    STARDUST MEMORY
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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第9話 ソロモンの悪夢

想いは現実へ…。「ソロモンよ!私は還ってきた!」
後にも先にもない、心に残るこのセリフ!



ナレーション「ソロモンの海に緊張は高まり、デラーズと連邦の両軍の暗躍は思惑をはらんで、宇宙に会合点を生んだ。敵の作戦計画書を入手したバニング大尉は、ガトーの恐るべき目的を知る。だがその時、彼の傷ついた機体は星となって消えた。今、頼るべき者を失ったコウ・ウラキに中尉の階級章が重い…。そして、運命の観艦式の当日…」

アクシズ将校A「連邦による地球圏の主権掌握…この既成化を阻止する唯一の手段がデラーズの決起だ」
アクシズ将校B「彼と袂を分けてより3年、こと志は同じと見える」
アクシズ将校C「支援だ!あくまでも…。我々には、まだ討って出る力は…」
アクシズ将校A「…わが先遣艦隊はどの辺りかな?」
アクシズ兵「は。予定の進路を取り、『デラーズ=フリート』との合流点に向かっております。また、搭載モビルアーマーの調整も滞りなく…」
ハマーン「はああ…大義。寒い…ここにあと何年…」

通信兵「司令!デラーズ閣下より入電であります」
ハスラー「ん!読め」
通信兵「『大義への賛同と、星の屑支援を謝す』」
ハスラー「フッフッフ…若干のタイムラグがあるとはいえ、直接通信可能なものを…。ヤツらしいわ」
アクシズ兵たち「おおっ!見ろ!」
ハスラー「何か?どうした?…ん、見えたのか?!」
アクシズ兵たち「おお…地球だ…」
通信兵「司令、追伸です。『同士諸君、地球圏へようこそ』」
ハスラー「フフ…相変わらず人を泣かせるのが上手い」

コウ「キース!相手はコンペイ島方面に逃げる!頭を抑えてくれ!」
キース「そ、そんな事言われたってえ!」
コウ「あとはやるから!」

コウ「ありがとう、キース…3機目ダウンだ!」
キース「なんだよ、コイツらは!正規兵でもないのに後から後から!」
コウ「『デラーズ=フリート』に参加しようと…いや、ガトーに合流しようとしているんだから…!このソロモンの海の、どこかに…」

デラーズ「星の屑作戦も、最後の段階に入る…いよいよだ」
副将「はい。先発の各艦隊も予定通りです」
デラーズ「いや、全ての終りか…」
副将「は?」
デラーズ「我々の全戦力を投入するこの作戦は、かなりの損失を招くであろう。2本目の矢は放てんのだ。後は堕ちるのみ…」
副将「…お察しします、閣下」
デラーズ「万一の場合、ワシは作戦を中止してでも兵を引かねばならんのか…屈辱のア・バオア・クーのように!」

整備兵A「冷却ライナー、よし!チューブを繋ぐぞ!」
整備兵B「そこ!回線をあげろ!急げっ!」
整備兵C「チューバモーター見とけって言ったろ!」
整備兵D「プレバイトの予備を出せ!1・3だ!」
整備兵A「よし、良好!」
整備兵E「アイアン、入ってるかあっ!」
整備兵C「次、回すぞ!」
整備兵F「はい!」
カリウス「おい、少佐はどこか?」
整備兵G「自分は見ておりません」

カリウス「少佐」
ガトー「ん?」
カリウス「どこか、お加減でも?」
ガトー「いや…この海で散っていった同胞の事を想うと、な…」
カリウス「そうですね…。直接少佐に続いて戦った者も、私だけになってしまいました」
ガトー「カリウス、私はこれで良かったのか?多くの魂が漂うここへ戻ってきて…。私は多くの犠牲の上に立っているではないか…」
カリウス「それは、指揮を執る方の宿命でしょう。この海はまだ若いのです。波が穏やかになるには、まだ…」
ガトー「そうだな…私はただ、駆け抜けるだけの事だ…」
カリウス「はい。この時の為に、みんな集まったのです」
ガトー「うむ。行くか?軍曹」
カリウス「出撃20分前です。モビルスーツ・デッキへお出でください」

スコット「ベイト大尉!0・1・0にUnknown一つ!コースクリア!」
ベイト「見えてるって!まったく、メシ喰う暇もねえのかい!」
スコット「アデル機は2分の補給遅れ!」
ベイト「カモ料理でも自前で作るかいっ!」
シナプス「今の敵で何機目か?」
スコット「捕捉、11機目です!」
シモン「ただし、ウラキ中尉とキース少尉の帰艦により、ベララベラ管制区は手薄になっています」
シナプス「やむを得ん。補給を急がせろ」
シモン「はい!」
シナプス「観艦式まであと1時間…主力艦艇のほとんどはコンペイ島…。本当にこれほど地球を裸にしてしまって良かったんだろうか?」
ハリダ「艦長は、未だにガンダム2号機がジャブローを狙う、と?」
シナプス「まさか、な…。しかし、幕僚会議は観艦式をエサに一気に決着をつけようと急ぎ過ぎている」

スコット「左舷カタパルト、アデル機ジム・キャノンが発進する!注意せよ!」
コウ「ああ…」
整備兵「どうぞ!やりましたね!撃墜・3!?」
コウ「はあ…。この海は、地獄だ…!」

モーラ「足に1発、トレンド!ロカライザーとの同調チェックはニ度やっといて!…ん?何だこりゃ?」
キース「ぐおおお〜…」
整備兵「中尉!キース少尉が、ハッチを開けてくれません!」
キース「ぐおおお〜…」
モーラ「…ふっ、寝かしといてやんな!各部、強制開放!」

ニナ「コウ!」
コウ「ニナ…」
ニナ「…あっ、大丈夫?今日はもう三度の出撃。ああっ、すごい汗!あっ?!」
コウ「あ…!」
ニナ「どうしたのよ?」
コウ「いや、今ちょっと汗臭いから…」
ニナ「ウッフフフ、バカねえ。ここの臭いに気がつかない?すごいわねえ…密閉された軍艦って。人いきれや体臭、そしてオイルが混じって…」
コウ「やめてくれないか!そういう言い方…」
ニナ「あ…ごめんなさい…」
コウ「あ、いや…どうかしてるんだ、オレは。ゴメン」
コウ&ニナ「あははは。うふふふ」
捕虜「ぐああああっ!くううううっ!」
コウ&ニナ「?!」
捕虜「ぐうっ!」

捕虜「ううう…あああ…があっ!」
モンシア「どうだい?ちったあ気持ちよくなったかい!」
捕虜「だあっ!ぐはっ!…う…ああ…」
コウ「捕虜ですか?」
モンシア「見ての通りよ!『デラーズ=フリート』の話をたっぷり聞かせてもらおうと思ってな!」
捕虜「ああ…あああ…。ぐああああああっっ!!」
コウ「よしてください!モンシア中尉!」
モンシア「条約違反だってか!綺麗事で済まねえ事ぐらい、わかってんだろ!」
捕虜「ぐあああっ!ぐ…志を持たぬ貴様らは、いずれ滅びるのだ…フフ…ガトー少佐が、ソロモンの悪夢を…甦らせてくれる…!」

ワイアット「どうだね?このコンペイ島の静かなこと…。どこにジオンの徘徊がある?」
連邦将校A「我々の警戒網は万全です。現在までに37機の敵モビルスーツを撃破しました」
ワイアット「来るなら来い、だ。このような散漫な攻撃で何をしようと言うのだ…フ、これでは内通したがる者が出るのも無理ならんかな…」
連邦将校B「閣下、そろそろ旗艦バーミンガムの方へ」
ワイアット「うむ。紳士は時間に正確でなくてはな。諸君!この観艦式は、スペースノイドどもに連邦の実力を見せつける絶好の機会だ!式の終了は、すなわち『デラーズ=フリート』の敗北を意味するであろう!」

管制兵「モビルスーツを射出する。各員は退去せよ!退去せよ!」

グラードル「少佐、時間です。御武運を!」

ガトー「フ…懐旧の宇宙、か…。グラードル、出撃の信号弾はどうした!」
グラードル「し、しかし!本作戦の成否は正に奇襲にあります!」
ガトー「これしきで敵に看破されるようでは、所詮天は私に味方を…あろうはずがない!撃てえっ!」
グラードル「了解!」
カリウス「ああ…」
ガトー「…感謝する!あとは往くのみ…!」

シモン「ラッセル哨戒区に新たな敵影!モンシア、ウラキ、キースの各機はベイト機と合流、これを迎撃せよ!」
ニナ「…」
コウ「この戦いはいつまで続く…オレがガトーを捕らえるまでか…」
スコット「モンシア中尉!コースクリア!幸運を!」
モンシア「ヘヘッ、お互いにな!」

ワイアット「宇宙暦0079─つまり、先の大戦は人類にとって最悪の年である。この困難を乗り越え、今また3年振りに宇宙の一大ページェント・観艦式を挙行できる事は、地球圏の安定と平和を具現化したものとして、慶びに耐えない。そもそも、観艦式は地球暦1341年、英仏戦争のおり英国のエドワード3世が出撃の艦隊を自ら親閲した事に始まる」

ワイアット「その共有すべき大宇宙の恩恵を、一部の矮小なる者どもの蹂躙に任せる事は─」
ガトー「情けない!あのような禍々しい物言いを、連邦に許すとは!」

デラーズ「ならん!死を急ぐなよ、今は耐えるのだ。生きてこそ得る事の栄光をこの手に掴むまで、その命、ワシが預かる!いいな!」
ガトー「くっ…!」

ガトー「これは…散っていった者への冒涜だ…」
カリウス「少佐、いいではありませんか」
ガトー「ん?」
カリウス「現に我々はここにいるのです!」
ガトー「ふっ、そうだ…連邦の亡者どもをなぎ払う為に…カリウス、進路はどうか?」
カリウス「コンパスは大丈夫です。わざわざ演説が導いてくれています」
ガトー「よし!私は湾内に突入する!護衛の者以外は、計画通り陽動・撹乱を!」
ジオン兵たち「了解!」

コウ「くく…かああああっ!ああっ?!」
ジオン兵「じゅ、十手か?!」
コウ「このフィールドも違う…本命はどこだ!」
ベイト「ガトーは1機とはいえ、核弾頭を持っているからな」
アデル「マーク82、か」
キース「さっきの信号弾のようなものの報告は?!」
モンシア「ヘッ、わざわざヨーイドンで仕掛けてくる敵がいるかい!」

艦長「閣下。A3及びL6で敵を迎撃中です。デラーズの狙いは、この式典に間違いありません!」
ワイアット「フッフ、デラーズの艦隊こそ、海の藻屑だ!」
艦長「は?」
ワイアット「モビルスーツのない艦隊はどうなるかを、教えてやる…!」
連邦将校「閣下、左舷より受閲艦艇第三群です」
ワイアット「うむ」

連邦兵「こちら警備衛星!こちら警備衛星4号!うわあっ!」

連邦兵「こちらオレンジ・スリー!敵の銃撃を受けている!救援を求むうっ!」

ジオン兵「フン!他愛のない…。ん?!来たか!」

オペレーターA「ラモス哨戒区に敵モビルスーツ多数!増援を求めています」
オペレーターB「手強いな…メインのお客さんか?」
司令「付近のモビルスーツで、歓迎してやれ!」

スコット「ベイト大尉!ベイト大尉!聞こえますか!ラモス哨戒区に、敵の本隊らしきものを確認!急行されたし!Gブロック・77!」
ベイト「了解!直ちにポイントへ向かう!…腹が減ったぞ!」
シモン「カモ料理はいかがなさいました?」
コウ「こちらウラキ。ガンダム2号機は…ガトーは確認されていますか?!」
スコット「現時点での情報なし。現時点での情報はありません」

カリウス「ここはまだ…ソロモン戦の名残がこれほど…」
ガトー「好都合だ。これでは連邦の連中も、我々を察知できまい」
ジオン兵「この海は、泣いているのでしょうか?我々に何かを訴えたくて…」
ガトー「迎えてくれているのだ。私には、それが聞こえる…!」

ベイト「ウラキ!後ろだ!」
アデル「コイツらはプロだ!今までのヤツらじゃない!」
キース「ここにさらにガトーが来たら!」

ガトー「カリウス!ここまで来ればもうよい。退避行動に入れ」
カリウス「まだ危険です!もうしばらく!」
ガトー「フ…ここから何度連邦の目を眩ませて出撃したことか…。これで星の屑は…ん?!…自動砲台!」
カリウス「く!気づかれたか!」

シナプス「今頃新しい敵?!どこだ!」
シモン「S0です!暗礁空域に2機!」
ハリダ「映像が転送されます!」
シナプス「何?く…抜かる!」

ベイト「何?!ガトーはS0?!」
モンシア「こっからで間に合うのか?!」
アデル「行けっ、ウラキ!フルバーニアンなら!」
コウ「はい!」
アデル「ここは任せろ!キースも行け!」
キース「了解!」

ガトー「またか!くううううううっ!来るかあっ!く…手間取っては…大事に障る!」
カリウス「少佐!ここはお任せを!コンペイ島へ…いえ、ソロモンへ!」
ガトー「頼む!」

キース「待ってくれ、コウ!単独じゃ危険だ!」
コウ「間に合え…間に合え…間に合ええええっっ!」

ガトー「待ちに待った時が来たのだ…多くの英霊が無駄死にでなかった事の証の為に…このようなピケットなど!」

ワイアット「む?!ガンダム2号機!どこだ?!」
艦長「裏です!コンペイ島の!」
ワイアット「ああ…!」

ガトー「再びジオンの理想を掲げる為に!星の屑成就の為に!ソロモンよ!私は還ってきた!」

コウ「ああ…」


ニナ[予告]「コンペイ島に光は溢れ、激震の宇宙は泣いた。道往く『デラーズ=フリート』の策謀…そして、晴れる事なきウラキの屈辱の念。ガンダム1号機対2号機─その宿命の最後の戦いが始まった時、おぼろなる星の屑はウラキの眼前にあった…」


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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第9話 ソロモンの悪夢




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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第8話 全セリフ

  1. 2008/08/09(土) 00:14:14|
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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第8話 策謀の宙域

策謀がめぐる宇宙…。一つの歯車となって戦うパイロット。
大局を見つめ、大いなる野望をめぐらす指揮官たち。
その激動する渦の中に、バニングが飲み込まれる…。



シモン「識別コード確認中。しかし、友軍には間違いありません。ベイト中尉の小隊が、急行中」
イワン「あれも、今度の観艦式に参加するのか?」
ハリダ「二日後だ。一年戦争以来だなあ。連邦のお偉方も、やっと重い腰を上げたってワケだ」
シナプス「それは違うぞ。観艦式は以前から予定されていた。本艦も新鋭艦として参加するはずであったが…」
ハリダ「…」
シナプス「幕僚会議はあえて観艦式を強行し、連邦の力を見せつけたいのかもしれん。それで、息を潜める連中とも思えんが」
ニナ「特に…あのアナベル・ガトーは…」

ベイト「こちらベイト、目標を視認。戦艦バーミンガムだ」
モンシア「ヘッ!のん気なもんだ。観閲旗艦がお供も連れずに」
アデル「確か、観閲官はグリーン・ワイアット大将だったなあ」

ワイアット「今のモビルスーツは?」
連邦将校「おそらく、アルビオンのものでしょう」
ワイアット「…ふっ、例の融通の利かない艦か」

バニング「ううううっ!」
キース「ああっ?!」
コウ「気づいてた?!うあっ!く…く…。あ!だああっ!」
バニング「ウラキ!鈍いキャノンを放っておいていいのか?」
コウ「でやああっ!」
バニング「無駄弾が多すぎる!」
キース「そ、そんな事言ったって!」
バニング「無駄口もだ!フフ…ウラキ?!回りこんだか!でえっ!」
コウ「…」
バニング「うぐぐ…このおおっ!うう?!うう…やられた」
コウ「勝った…ああ、ついに大尉に…!」

キース「やったな、コウ!はっほ〜い。…おい、大尉に勝ったんだぜ?」
コウ「キース、お前は本当なら墜とされてたんだぞ?」
キース「訓練じゃん。明るくいこうぜ、コウ。なっははははは」
コウ「まったく、懲りないねえ」
バニング「ウラキ、やりよったな。帰ったらビールを奢ってやる」
コウ「フルバーニアンあっての事でした。自分の腕ではありません」
バニング「つまり、使えるようになったんだろ?」
コウ「ああ…」
バニング「よし、乗機終わり!戻るぞ」
コウ&キース「了解!」

バニング「ああ…。オレももうロートルか…こいつに、いつまで乗れる事やら…」
キース「大尉!前方に何か黒い物体!」
バニング「?!」
キース「大きい…とても大きい!」
バニング「何?…脅かすな。連絡のあったスペース・コロニーの移動じゃないか」
キース「コ、コロニーの大きさが実感できなくて…」
バニング「戦禍に傷ついたサイド1のコロニーを、サイド3へ運ぶんだ。コロニー再生計画の第2陣というわけだな」
コウ「スペース・コロニー…これが…」

モーラ「お疲れさん」
ニナ「コウ!」
コウ「ニナ!」
ニナ「ウフフ!」
コウ「アハハ!」
ニナ「やったわね!ついにバニング機撃墜!」
コウ「バーン!あっははははは」
ニナ「うふふふふ…」
コウ「研究の成果だな。状況予測がダイレクト!」
ニナ「このガンダムは成長するわ。誰かさんの戦技レベルと共にね」
コウ「オレの、ガンダムだからな」
ニナ「…『オレ』の?」
コウ「あ…いや、オレたちの、か」
ニナ「『オレ』たち…?うっふふふ」
コウ「ん?」
ニナ「コウ、いつ『ボク』から『オレ』に乗り換えたの?」
コウ「何を言うんだ?連邦の士官に対して、お姉さんぶらないでほしいな」
ニナ「まあ!そんな事、ニンジンが食べられるようになってから言いなさいよ!」
コウ「頼むよ!『オレ』のガンダム!」
ニナ「もう…ふふ…」

モズリー「これといって問題は無いようですなあ。このところの疲れが溜まってるんでしょう。なんでしたらビタミン剤でも」
バニング「いや、そういう事でしたら結構です。それならいい…」
モズリー「しかし、どうした事ですかな?足の骨折のときも逃げ回っていた大尉が…」
バニング「ああ、あれは…足のヤツが逃げろ逃げろって言うモンでね」
モズリー「相変わらず、へらず口は健康そのものですなあ。へへっ…診察終わりです」
バニング「どうも」
シナプス「…ん?どうかしたのか、大尉」
バニング「艦長!…あ、いえ、何でもありません。艦長こそ」
シナプス「いやあ、何…。私は酒の量を制限されてるもんでね。ここにな」
モズリー「今日はこの目盛までに」
シナプス「いや、その下の目盛にさせてもらう」
モズリー「え?」
シナプス「大尉、たまには付き合ってくれんか。いい酒も独りでは味気ない」
バニング「は、はあ…」

コウ「う…うう…く…うえええっ!なんでこんなの皆食べるんだあ?う…でも!オレだって男だあ!く…くう…こんなもの!」
キース「おい、コウ!」
コウ「ああ〜!」
キース「…お前、何やってんだ?」
コウ「…い、いやあ…。いつまでもニナが子供扱いするから」
キース「そりゃあまあ、お坊ちゃまの多かったナイメーヘンでも、お前はピカ一の純粋培養だったからなあ。おっと、そんな事言いに来たんじゃないんだ。これ、見なよ」
コウ「こ…これは?!」
キース「モンシア中尉だよ、あぐ…。未練がましくこんな事やってたんだぜ。ジムのコクピットからモーラが見つけてさあ」
コウ「へ、へえ…」
キース「これ!これなんかスゴイだろう?どうやって撮ったんだ?ああ?!…しかし、ニナさんってふとした所でゾクッとする色気が香るよなあ」
コウ「撮ったモンシア中尉のいやらしさが出てるだけじゃないか?」
キース「歯がゆいなあ。見てわかんないのか?オ・ト・ナの雰囲気…コウ、お前はガンダムっていうキューピットがいるだけなんだぞ?自信はあんのか?」
コウ「え?」
キース「かあ〜っ!彼女をうまくリードしてけるかってえの!好きなんだろ?」
コウ「そりゃあ…」
キース「そりゃあ?」
コウ「…愛してるさ…」
キース「だああ〜!だったら、もっと女性を知りたいと思わないのか?ス・ミ・ズ・ミ・ま・で!」

シナプス「どうだね?若い連中は」
バニング「着実に育ちつつあります。テスト・パイロットは飲み込みが早いので…。特に、ウラキ少尉は」
シナプス「んん…。ニナ君のサポートもあるのだろ?」
バニング「それを差し引いても余りあるでしょう。まあ、公私共にお世話になっている様ですが」
シナプス「そうか…人事制度も再検討の余地ありだな。ハハハハ…」
バニング「ハッハッハッハ…」
シナプス「…いやあ、若者はいい。ひたすら勝利を目指している。ところで、バニング君。キミは地球に奥さんが…」
バニング「う…ま、そういう事です…」
シナプス「どうだね?作戦が一区切りしたら、休暇申請でもしてみては」
バニング「艦長!彼らは成長していると言っても!」
シナプス「キミも若い連中と張り合う歳でもなかろう」
バニング「いえ…気の持ち方一つです」
シナプス「まあ、そこまで言うのなら、あえてとは…」
バニング「申し訳ありません」
シナプス「大尉…」
バニング「実は…妻とは以前から別居中の状態でして…」
シナプス「あ、ああ…それは失礼した」
バニング「いえ、構いません。デラーズとの戦いがパイロットとしての最後になっても、悔いの無い様にしたいだけです」
シナプス「ん…お互いにな。さて、まもなく本艦は補給艦とランデブーをする。私もしばらく寝かせてもらおうか。キミも少しは休みたまえ」
バニング「はい、ご馳走様でした」

ガトー「懐かしいぞ、カリウス!来てくれたな」
カリウス「少佐!302哨戒中隊、わずか3機になりましたが…」
ガトー「母艦の連中もまもなくだ。私の心は、今の宇宙のように震えている」
カリウス「しかし、おかしな事もあったものです」
ガトー「ん?何だ?」
カリウス「シーマ中佐の事です。我々は誤って、シーマ艦隊に降りそうになりました」
ガトー「シーマ・ガラハウ…担当はあらぬ方向だったが…」

コッセル「まもなくZ地点です。いますかね?連邦のヤツら…」
シーマ「いるともさ。キツネかタヌキのどっちか、がね」

連邦将校「会合ポイントです。まさか、罠では?」
ワイアット「お茶の用意を」
連邦将校「え?」
ワイアット「私は、ダージリンがいいな」

ライド「補給艦エッジ、ライド中尉以下乗艦許可願います!」
イワン「許可します。アルビオンへようこそ」
補給艦兵「はあい!今回は郵便もございまーす!」
アルビオン兵A「押すなって!」
アルビオン兵B「待てってば!」
アルビオン兵C「その荷物はオレ宛だ」
補給艦兵「民間のアナハイムのパープルトンさん!」
ニナ「あ、私です!」
モーラ「キース!あんたって人は!モンシア中尉のスケベ野郎と一緒だね!」
キース「違う!違うってば!おおっ!」
モーラ「っと!」
キース「写真はみんなコウのヤツが持ってったんだ!」
モーラ「あんな覗き趣味の写真をいくらで売ったの!女心を知らんヤツめっ!」
ニナ「な、何なの?」
キース「し、信じてよ!あイッ!」
モーラ「さあ、白状しなさい!」
コウ「…?」
モーラ「待てえ!」
キース「やですよお!コウ!」
コウ「わあ!」
キース「た、た、助けて」
コウ「キース、アラート勤務に行かなきゃ…。ああっ?!」
モーラ「ウラキ少尉、写真を何処にやったの?白状しないと、あなたでも許さないわよ!」
コウ「あ、あれはシュレッダーにかけたよ」
モーラ「白々しい!」
ニナ「モーラ、やめて」
コウ&モーラ「?」
ニナ「こんな本を今更のように読んでる彼が、そんな事するかしら?」
コウ「そ、それは…」
ニナ「『女性の知識ABC』…『スペース・ノイド女性論』…『女体の神秘』」
コウ「…」
キース「お前、何読んでるんだ?」
モーラ「…ははっ、あはははは…」
バニング「ウラキ!キース!貴様たち何をやっとる!こんなトコで油を売りおって!アラート勤務はどうした?!」
キース「大尉、これは、その…」
バニング「甘えるな!貴様のその甘えで艦が沈む!ウラキ!貴様も同じか!」
コウ「はい!申し訳ありません!」
バニング「ぐ…それで済むか!」
コウ「ぐっ!」
ニナ「あ?!あ…」
モーラ「あ、ニナ」
コウ「…」
バニング「…?!言わんこっちゃない。貴様ら、説教は後だ。ついて来い!」
コウ&キース「はい!」
モーラ「ニナ、早く!」
ニナ「…あ?」

シナプス「状況を報告せよ」
ハリダ「戦艦らしき反応が、ミノフスキー干渉波の逆探にかかりました。5・1・9!」
シナプス「バーミンガムの間近か…モビルスーツの発進はどうなっている!」
バニング「直ちに発進します!」
シナプス「遅いぞ!ベイトたちもスタンバイさせろ!」

ワイアット「…ふっ、レディは人を待たせるものと思ったがな」
連邦将校A「さすが海兵です。交渉も手強いでしょうか?」
ワイアット「キミ、レディは贈り物が好きだと相場は決まっている。フッフッフッフ…」
連邦将校A「フッフッフッフ…」
通信兵「閣下!アルビオンから緊急入電!」
ワイアット「ん、読め」
通信兵「は!『我、敵艦影を見る。モビルスーツを急行せしむ』『発、アルビオン。宛、観閲艦隊司令』」
連邦将校B「閣下!」
ワイアット「バカめ!盛りおって!コーウェン氣下の艦らしいわ、バカめ!」

操舵士「反転しますぜ、バーミンガム反転!」
コッセル「どうしやがった?裏切りか!」
シーマ「おたつくんじゃないさ!」
コッセル「あ…」
シーマ「もうすぐわかるよ、もうすぐね…」
操舵士「敵艦発砲!」
航法士「ニーベルング沈黙!」
シーマ「フッフッフッフッフ…逃がしてくれるとさ、私をね」
コッセル「は?」
シーマ「あいつは味方に芝居をうってるのさ。だからこの艦を外した。いい男だったかな?」

キース「さすがバーミンガムだ。逃げながら1隻のしている」
コウ「2時方向、2隻逃げる!…忘れもしない、あの艦は!」
バニング「落ち着け!我々の目的は、退避するバーミンガムの援護だ!」

シーマ「またあいつか。…ひっぱたいてもわかんないのかい!」

キース「無駄弾を使うな…無駄弾を使うな…」

バニング「ぬあっ?!ぐうう…」

コウ「ああ?!」

シーマ「何だありゃ?!バッタか?」
コウ「ベイト中尉たちが来るまでは…!」
バニング「状況を利用しろ、ウラキ!」
コウ「はい!」

ジオン兵「ど、どこだ?!あ…!」
バニング「こういうときは、身を隠すんだ!フ…。ウラキたちは?」

コッセル「シーマ様、頃合いです。敵の増援も予想されます」
シーマ「わかった、見計らう!…チッ、3機相手にやられっぱなしか!ん?…いや、動かないヤツもでたか。ん?まさか?!バッタはバーグマンに任す!」

バニング「これでひょっとして、敵の戦力がわかるか…何?!」
シーマ「このシーマの上前をはねるつもりかい!」

シーマ「くっ、やるな…」
ジオン兵「シーマ様、リリー・マルレーンが回収限界距離です!」
シーマ「くっ…。まあ、いいか…どうせ難儀を背負いこむのはガトーだ。よし、逃げる!」

バニング「はぁ、はぁ、はぁ…」
コウ「大尉!お怪我は?」
バニング「ああ、大丈夫だ。少し弾を喰らったが…なに、アルビオンは近い」

シナプス「戦闘配置解除。ベイトたちのチームも呼び戻せ」
イワン「は!」
シモン「敵モビルスーツを2機撃墜。いずれもバニング大尉のスコアです」
シナプス「スコット、つながるか?」
スコット「はい!」
シナプス「見事だな、バニング大尉」
バニング「ありがとうございます。実は、もう一つ戦果があるのです。帰艦後、すぐにお届けします」
シナプス「ほう、それは楽しみにしておこう」
バニング「は!」
シナプス「ああ、待ちたまえ、大尉。出撃前の事を耳にしたが…まあ、大目に見てやれ」
バニング「ああ…心得ております」

バニング「…」
コウ「大尉」
バニング「ん?」
コウ「…気が緩んでいたようです。バーミンガムは無傷で済んだものの、出撃が遅れてしまって…」
バニング「事情はモーラから聞いた。モンシアのヤツが撮った写真だそうだな」
コウ「はい」
バニング「それで?」
コウ「…処分しました。本当です!」
キース「な、何?!1枚も残さずに?!」
コウ「そうさ!疑り深いヤツだなあ」
バニング「ハッハッハ!だから子供扱いされるんだよ」
コウ「え?」
バニング「お前たちはもう一人前なんだ。現にさっきも、敵と互角以上に戦っている。後は、それが実感できるかだが…そこまでは教えられん」
コウ「…はい」
バニング「ん…こんな話を前にもしたな…夜のオーストラリアで」
キース「イッヒヒヒ…腕立て伏せばかり覚えてますよ」
バニング「ハッハ、そうか?ウラキ。キースの言うとおり、1枚ぐらいは残しておくんだったな」
コウ「大尉も、そういうのお持ちなんですか?」
バニング「…いや、オレも不器用でな…。まあ、お前ほどではないが。…説教は終わりだ。ん?そうだ、着艦の前に…『回礼に基づく星の屑作戦・ソロモン海域実施要綱』…これはスゴイ!敵の配置が一目瞭然だ!ん?!ガンダム2号機!」
コウ「大尉!何と言いました?!ガトーですか?!」
バニング「そうだ。ウラキ、ガトーが動くぞ」
コウ「ヤツらの目的はなんです?」
バニング「ヤツらの目的…こ、これは?!うおっ?!」
キース「え?!」
コウ「大尉!大尉!返事を!大尉!大尉…諦めないでえっ!大尉ーっ!」
キース「ああ…」
コウ「あ…ああ…ああっ?!」
キース「あああ…」
コウ「…バニング大尉…バニング大尉ーっっ!!」

モンシア「うおおおおおおお〜っ!大尉〜っ!くそお〜っ!うおおっ、大尉〜…ううう…」

ニナ「あ…」
シナプス「…ニナさん、何か?」
ニナ「艦長、これを…バニング大尉宛です」
シナプス「ん?シルビア・バニング…あ、奥さんか」
ニナ「出撃前にお渡しできなくて…」
シナプス「ありがとう、ニナさん。私が返事を書こう」

「本日、本艦は戦艦バーミンガム救援において、優秀なる戦闘指揮官サウス・バニング大尉を失った。彼の冥福を祈りつつ、私は作戦行動中の艦長特権として、アルファ・A・ベイトとコウ・ウラキに戦時階級を与え、一階級進ませる事とした」


ニナ[予告]「ソロモン─そこは、連邦軍の手に落ちるまでそう呼ばれていた。…いや、今もそう呼ぶ男たちがいる。脳裏をよぎる、かつての栄光と誇り。そして、敗北と挫折。居並ぶ連邦の艦隊を前に、この孤独の無双家は何を見るのか?再び、悪夢は訪れる…」


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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第8話 策謀の宙域




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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第7話 全セリフ

  1. 2008/08/08(金) 01:13:59|
  2. 機動戦士ガンダム0083
    STARDUST MEMORY
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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第7話 青く輝く炎で

月面で男と男が戦う。それは宿命などではなく、ただ、己の渇望を満たすため。
生まれ変わったガンダムが、過去に捕らわれた心の鎖を砕く…。



ナレーション「月のフォン・ブラウン─大破した1号機は、その傷を癒すべく母なるアナハイムに横たわった。クルーの前から姿を消したコウ・ウラキは、最下層に住むケリィと出会っていた。パイロットに復帰しようとするケリィの意思は、ウラキの心を揺さぶる…。そして、ウラキが自らを取り戻した時、生まれ変わったガンダムが彼の眼前にあった…」

コウ「650…700…750…800!」
「いい調子だ。Gフラッターも認められない…900!」
「よおし、いけえ!」

ニナ「ああ!」
ポーラ「いい機体ね。いきなりギャングフラックは115%ね」
ニナ「そうでしょ!追加ブースターとの相性は最高よ!コウも何とかカンを取り戻したし…」
モーラ「ニナ、お仕事お仕事」
ニナ「あ…ん!」
ポーラ「…フ」

コウ「フルバーニアン、テストファイル消化。帰還します」

コウ「アクチュエーターコンプレッサー、フリー。メンテモード、セッティングOK。」
整備兵「OK!ガンダム各部、ストレスチェックからだ!」
「ウラキ少尉、どうでした?フルバーニアンは」
コウ「最高さ!今度は160を出してみせるよ」
「…っよっと!あ、ありがとう」
ニナ「160ですって?今度の機体なら、230はいけますことよ。少・尉・さ・ん」
コウ「そんな事したら、こっちの身が持たないよ。シャワーも浴びれなくなっちゃうし」
ニナ「ウフフフ…大丈夫。このガンダムは、私がせっせとチューンしたのよ」
「あなたの為に、ね」
コウ「え?!」
ニナ「ウフフフ!」
「行きましょう、コウ」

キース「コウ!」
コウ「キース」
キース「まったく飽きないよ、お前といるとさあ」
コウ「は?何の事さ?」
キース「お前ねえ…。今度いつ上陸なのか、わかんないんだぞ?」
コウ「見てたのか?!」
キース「見てたのじゃないよ、まったく。ハイスクールのガキだって、もうちっとマシだぜ。ほれ!」
コウ「あ…」
キース「映画のチケット。ニナを誘って行ってこいよ!」
モーラ「お待たせ!」
コウ「あ…!」
キース「はぁイ、モーラ」
コウ「モーラさん?キ、キース、いつの間に…」
キース「コウ、戦況はたえず変化するんだ。まごまごしてると、孤立しちまうぞ〜!」
「行こうか!」
モーラ「うん!」
コウ「…」
キース「じゃあな、コウ!」

ラトーラ「どうして…どうしてなの!連邦の人とだって、あんなに一緒にいられたじゃない!」
「あなた、ダシにされてるわ!騙されてんのよ!」
ケリィ「…ラトーラ、わかってくれ。オレの戦争はまだ…」
ラトーラ「…ケリィ」
「んっ!」
「ううう…あああっ!」
ケリィ「ラトーラ!」
「…」

オサリバン「改めて申し上げますが、月での騒ぎは困りますよ…」
シーマ「月でなきゃ、いいワケだ。感謝するよ、我々『デラーズ=フリート』の決起を黙認してもらって」
「ま、なんのかんの言っても、世の中を混沌とさせているのは、お前のようなルナリアンなんだなあ」
オサリバン「いいえ、シーマ様にお力添えしたく申しておりますものを」
シーマ「ならば、今少しマシなモビルスーツを分けてもらえないかな?」
「連邦にはいいモノを渡してるじゃないか」
オサリバン「ですから、まもなくロールアウトするモビルスーツでしたら…」
シーマ「フフフフ…そうやって、いつも対等に対等に、と持っていく…」
オサリバン「フフ…」
シーマ「しかし、あのアルビオンとやら…目障りな!あまり肩入れしないでほしいな!」

A・ギャルA「はぁ…恋は盲目、か」
ニナ「え?ゃ、やだ!アルビオンの出港前にまだまだやっておきたい事があって…」
A・ギャルB「また乗りこむの?!」
ニナ「今度のガンダムのデータこそ、重要なわけでしょ?」
A・ギャルB「命を懸けた大冒険、ねえ〜」
A・ギャルC「それを言うなら、大恋愛!」
ニナ「あ、あなたたち!」
ポーラ「ニナ!」
ニナ「あ?」
ポーラ「課長がお呼びよ」
ニナ「え?」
ポーラ「ふ…」

ニナ「課長…それは社命でしょうか?」
課長「上の方から、そこまでは言ってきてない。しかし、キミをモビルスーツ開発部から配置転換したらどうかと、打診がね…」
「なにも、連邦の艦に乗らなくても研究はできるだろう?私としても、ご両親からキミを預かっている手前もあるし」
「それに、あの艦は間違いなく『デラーズ=フリート』と戦うんだよ?上層部は、さっさと出てってほしそうだがね…」
ニナ「…ゆっくり考える時間も頂けないわけですか?」
課長「…すまないね。しかし、私もこうして家族を支えてきたんだ」

クルト「ほお…よく1日で稼動状態まで持ってこられましたなあ」
「こいつはすごい…約束の品です。お受け取りを」
ケリィ「ああ、すまんな。『デラーズ=フリート』に加わる前に、片付けねばならん事があってな」
「これでラトーラも…」
「おお…こんなに…いいのか?」
クルト「なあに、代金とでも思っていただきましょう。予備大尉殿」
ケリィ「支度金か…気が利くな」
クルト「おや?勘違いされちゃ困りますなあ」
「この私が搭乗するモビルアーマーに、不備がないようにとお願いしてるんです」
ケリィ「な?!なんだと!」
クルト「シーマ様はこいつのパイロットとして私を連れてきたんです。わざわざ片腕の男に機動兵器を任せるほど落ちぶれちゃいない、ってね…クフフフッフッフッフッフ、ハッハッハッハッハッハッハ」
ケリィ「く…」

ニナ「コウ…助けて…」

ガトー「これはけっして世辞ではない。キミの復帰を期待している。ついに我々が再起する時が到来したのだ。キミにだけ教えよう。近々、私はある目的の為に地球…オーストラリアに下りる。そしてその時こそ、キミもデラーズ閣下の声を聞く。捲土重来!またソロモンのように轡を並べよう。よき返事が戻らん事を願って…親愛なるケリィ・レズナー大尉へ。アナベル・ガトー」
ケリィ「ガトー…貴様は今何をしている…」

シナプス「『星の屑』─これが『デラーズ=フリート』の作戦名だ。しかし、彼らの現在の行動は我々の眼をそらす欺瞞のようだ。本当の狙いは何か?そのカギは、おそらく奪われたガンダム2号機にあるだろう。本日、アルビオンは21時をもってばついよう。索敵攻撃部隊となり、ソロモン海へ出動する。突然だが、各員準備をよろしく。諸君もうすうす感じているだろうが、これには月側の要望も影響しておる。しかし、それを恨んではならない。月の人々は、我々とは立場が異なる」
コウ「ニナはそんな人じゃない!ボクとどこが違うって言うんだ!」
「あ…」

オペレーターA「第3ブイ通過。取舵5度。自力航行へ!」
オペレーターB「取舵5度!」

A・ギャルA「じゃあね〜」
A・ギャルB「お疲れ様」
A・ギャルC「ねえねえ、3番街のリングのお店でね─」

ニナ「はぁ…」
「?!」
ポーラ「お客さんよ、ニナ。ウラキ少尉」
コウ「や、やあ、ニナ」
ニナ「あ…」
ポーラ「じゃ、私はこれで」
コウ「き、きれいな職場だね」
ニナ「そ、そう?」
コウ「うう、浮かない顔してたけど、何かあったの?」
ニナ「…ちょっと事情がね…」
コウ「事情?」
ニナ「ううん…何でもない」
「それで、何か急用?」
コウ「え?!」
「いゃ、ああ、その…はは、あ、あの、す、座ってもいいかな?はは…」
ニナ「あ…」
コウ「は…はは、ははは…」
「ち、ちょっとエアコンの温度が高いのかな、ここは。す、少し暑いや…は、はははは…」
ニナ「…出港前に何かしら?」
コウ「い、忙しければ別に…い、いいんだけど、あの…」
ニナ「あたしの仕事はもう終わりよ」
コウ「そ、そうなの…」
ニナ「ウフフ」
コウ「だ、だったらさ…」
ニナ「だったら?」
コウ「あ、あの…自分は!…いゃあ、ボクこういうの初めてなんです。その…」
ニナ「はい」
コウ「…」
「あ、あの…んんんん!」
「え、ええっと…ああ…こ、今度のマニュピレーターオートシステムの、パルスなんだけどさあ」
ニナ「それが?」
コウ「いゃ、その、なんかノイズの…」
ニナ「ノイズがどうしたのよ?」
コウ「あ、いゃあ…いいんだ…」
ニナ「!」
「…」
コウ「え?!」
ニナ「意気地なし!」
コウ「あ!ニナ!」
「ニナ!あ?」
ポーラ「あなた、モビルスーツしか扱えないの?!」
コウ「…はぁ。なあに、時間ならまだあるさ」

ラトーラ「ケリィ!そこにいるんでしょ!」
「ここを開けて!お願いよ、ケリィ!」
ケリィ「…わかってくれ、ラトーラ。ガンダムさえ倒せば、オレも認められる」

ピーター「もうどれくらいジョシアに会ってないんだい?ヤツも大きくなったんだぞ」
「だからテレビ電話は嫌いさ…なまじ会った気持ちになってしまうからね。ニナ、皆で一緒に暮らそう。ニューアントワープも悪いところじゃない。なあニナ、聞いてんのかい?顔を見せてくれないか?」
ニナ「父さん、心配しないで。帰ります。」
ピーター「そうかい、お母さんも喜ぶよ。ははははは。まったく、課長さんから連邦の軍艦に乗っているなんて聞いた時は、どうなるかと思ったよ」
ニナ「またミスっちゃった…もうリタイアね…」

オペレーター「シーマ様、第3宇宙港のロックが解除されました」
シーマ「何?ヴァル・ヴァロを受け取る廃港が、か?早過ぎるな…」
クルト「…は!く…おおっ!」
シーマ「あたしはお節介な男は大っ嫌いっさあね!」

男A「何だあ、ありゃ!」
男B「モ、モビルアーマーじゃないのか?!」

シモン「出港10分前!総員、部所に着け!」
コウ「ポーラさん!ニナは…ニナはどうして来ないんですか?!」
ポーラ「彼女をどうにかしたのはどなた?」
「ニナはこの艦には乗りこみません。荷物を引き取りに来ました」
コウ「理由を…理由を教えてください!」
ポーラ「…あ!」
スコット「敵モビルアーマー接近!乗組員以外は速やかに退艦せよ!繰り返す!乗組員以外は速やかに退艦せよ!」
コウ「モビルアーマー?」

シーマ「ヤキが回ったね、ケリィ・レズナーも。このシーマがおよびでないとなると、連邦にモビルアーマーぶら下げて投降かい?」
クルト「ザク1機でモビルアーマーを止めろって言うのかあ!」
シーマ「落とし前はつけてもらうよ。命を懸けても、ねえ。…離脱する」
クルト「くそうっ!」

クルト「わあああああっ!」
ケリィ「味方を撃つのか?!味方を!」
クルト「わああああああああああっっ!」

男A「おい、外で戦闘だってよ」
男B「ん?戦闘って、なんの?」
「…ん、なんだ?お、おい!通信してるぞ!」
ケリィ「こちらはケリィ・レズナー。連邦の艦、聞こえるか!ガンダムと勝負がしたい!」
ニナ「ケリィさん?」

スコット「各モビルスーツ、発進準備急げ!迎撃戦、アーバンコンバットは禁ずる!」
コウ「本当にモビルアーマーなのか…。モーラ、どうして!」
モーラ「あたしに聞かないでよ」
コウ「ケリィさんなのか…何故?!」

イワン「進路、087!」
シナプス「いかん!フォン・ブラウンを盾にするように見られる。063!」
イワン「進路、063!」
シナプス「酔狂な敵だ…何が狙いだ?モビルスーツまだか!」
スコット「11時!敵が発砲!」

ケリィ「ジムなどを相手にするつもりはない。ガンダムを出せ!さもなくば、フォン・ブラウンを撃つ!」

シナプス「ガンダムを名指しか…どういう事だ…」
シモン「ガンダム・フルバーニアン、出せます!」
シナプス「ん?」
シモン「艦長!」
シナプス「やむを得ん!ウラキ少尉に託す!」

コウ「ウラキ少尉、ガンダム行きます!」

ケリィ「来たか、ガンダム!」
コウ「ケリィさん、どうしてこんな事を!」
ケリィ「?!ウ、ウラキか?!キミがガンダムの…」
「そうか…しかし、遅かれ早かれ…」
コウ「止めてください、ケリィさん!こんな戦いなんて…」
ケリィ「甘いぞ、ウラキ!戦いに状況なぞ、選べやしない!」
コウ「あ…」

男A「外で戦争やってるってよ!」
男B「なんだってこんな所で!」
男A「そんなモン、宇宙か地球でやりゃあいいものをよお!」
「とりあえず、ここは閉鎖だ!」
男B「ったく…あ、おい!出るな!閉鎖だぞ!」

コウ「うわあおっ!」
「ぐ…く!」
「命を…命を懸けてまでの目的は、価値は何なんです!ケリィさああんっ!」
ケリィ「すでにデラーズ閣下が述べられたはずだ。だが、兵士は闘争本能こそが!」
コウ「ん?!不発弾?」
ケリィ「甘いな!」
コウ「何?!」
「ぐわあああああああっ!」
ケリィ「戦いは、生か死だ!」
コウ「うおおおあああっ!」

キース「い、いいでしょ?行きますよ!出してください!」
「コウォォォォォォォ!」
「ああ?!何?!」

ニナ「やめて、ケリィさん!こんな事をするのはガトーだけでいいのよ!」
「こんな対地球的な事は止めて!みんながちょっと我慢すればすむ事なのに!」
ケリィ「ニナさん?どうしてあなたが…。は?!」
キース「外した?!」
ニナ「ああっ!」
「きゃああああああっ!」
ケリィ「しまった!」
キース「ぐうう・・・くそうっ!」
コウ「ニナ!」
「ニナ…。くう…!」

コウ「くそうっ!」
ケリィ「その距離からのビーム砲では、このヴァル・ヴァロは倒せはせん!」
「殺ったか?ん!」
コウ「うわあああああああっっ!」
ケリィ「ヴァル・ヴァロだぞおっっ!」
コウ「でやあああああああっっ!」
ケリィ「何?!」

ケリィ「コウ・ウラキ、聞こえるか!オレは後悔してないぞ…」
コウ「ケリィさん、脱出装置を!」
ケリィ「…ヘッ、そんなモノは積みこんじゃいないぜ」

シーマ「チッ!」
オサリバン「月での騒ぎは困る、と申し上げましたものを…」
シーマ「…ぶつよ」

ニナ「…ああ…」
コウ「ニナ…ニナ!」
ニナ「…コウ…」
コウ「ニナ…来て欲しいんだ…ボクと一緒に…そばにいて欲しいんだ、いつも!」
ニナ「コウ…コウ!ああっ!」
コウ「ニナ!」
ニナ「ああ!」

スコット「69…55…46!」
「32…17!」
イワン「推進レーザーの供給、終わります!」
シナプス「よろしい。本艦は、これより月引力圏を離脱する!」

ガトー「ケリィ…後れを取ったな。しかし、私はいつまでも待つぞ…誰よりキミを知っているのだから…」
グラードル「左反転より、第3艦隊が合流します。参加艦艇は全て揃いました」
ガトー「うむ!」


ニナ[予告]「人は数多の中に己を知り、我を持つ者は彼を求め、策謀は宇宙に共有の会合点を結び、結ばれた銀河は戦いの予感にうずいた。疲れ果てたバニング大尉…その囁きは、来るべき嵐の前触れ。運命は再び、ウラキの魂に試練を刻んだ」


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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第7話 青く輝く炎で




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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第6話 フォン・ブラウンの戦士

  1. 2008/08/07(木) 00:05:54|
  2. 機動戦士ガンダム0083
    STARDUST MEMORY
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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第6話 フォン・ブラウンの戦士

それは復活するために必要な儀式。誰も気遣ってくれない。己の弱さがもたらした不審。
己のふがいなさを認め、育み、再び立ち上がるときは今!
戦うことでしか道が開けないのなら、戦えばいい。むろん、死ぬまで…。



ナレーション「ガンダム2号機を追って、アルビオンは星の海へと乗り出した。星の大海原は、若い絆を育むかのように果てしなく広がる。だがそこに待ち受けていたのは、新たなる敵…。一年戦争の怨念は、波のうねりとなってウラキを襲った。傷ついてゆくガンダム1号機。響き渡るデラーズの声。窮地に立ったウラキの前に、今ニナの心は確かに何かを掴んでいた…」

整備兵A「─ぐずぐずするなあ!」
整備兵B「もう一人こっちに回してくれ!」
モーラ「急いで!フォン・ブラウンに着いちまうよ!」
モンシア「なんともまあ、派手に壊したもんだなあ。アナハイムの連中、涙流して喜ぶだろうぜ」
アデル「でも、アルビオンが沈まなかっただけマシです」
モンシア「ヤツのおかげ、ってか?…ん?」
コウ「…」
モンシア「ケッ!陰気な野郎だ!」
ベイト「ま、なんにしても久しぶりの上陸許可が戴ける、ってわけだ」
モンシア「何?!本当かい!ニナさあ〜ん!デートしようなあ〜!」

シナプス「では!増援は望めないわけでありますか?!」
コーウェン「今の連邦軍の体質は保守に凝り固まっておるのだ。幕僚たちの『デラーズ=フリート』に対する評価も甘い。これ以上ワシの権限では艦は回せん。わかってくれ…シナプス大佐、今はキミだけが頼りだ。がんばってくれ。以上だ」
シナプス「…ん〜…。デラーズが、事を起こしてからでは遅いのだ」
モーリス「艦長、フォン・ブラウン公安管理局より入電。第1ブロック宇宙港への入港許可が出ました!」

アナウンス「香港行き16:20発コロイド号にご搭乗のお客様は─」
モンシア「んんん〜、シャバの空気は美味い!これでニナさんがいりゃあ、最高なんだけどなあ」
アデル「また、フラレたんですか?」
モンシア「バ、バカヤロォ!ニナさんは仕事だよ、仕事!」

ニナ「…!」
キース「元気出せって」
コウ「…」
ニナ「…」
ギャルA「ニナー!」
ニナ「は?!」
ギャルたち「ハーイ!ニナー!うふふ!」
ニナ「ああ!みんな!」
ギャルたち「あはは!ニナ!」
キース「おお!美人ばっか!みんなニナさんのお仲間?」
ポーラ「お帰りなさい、ニナ」
ギャルB「元気だった?」
ギャルC「聞いたわ、大変だったわねえ」
ニナ「…じ、常務!」
オサリバン「パープルトン君、無事で何よりだった」
ニナ「本当に、ご心配をおかけしました」
オサリバン「しかし、無茶をする…。なんでも、重力下仕様のままで空間戦闘に出したというじゃないか」
ニナ「…申し訳ありません。全て、私の責任です」
オサリバン「ん…艦長から、1号機の宇宙用への換装は補修も含めて明後日までと言われとる」
ポーラ「あさって?!随分な要求ね。大丈夫?ニナ」
ニナ「常務、私からもお願いします。やらせてください!」
オサリバン「うむ。これまでのデータは、報告書を添えて私のところへ。明日の朝、読む」
ニナ「はい!」

市民「ああ、もう夜か…」

スコット「5、9、0、7、と…だからミノフスキー粒子の散布濃度は、と…」
シモン「ねえ〜、スコットくうん。少しは別の事、考えたらあ?」
スコット「え?!な、何を?!」
シモン「こんな事よお〜!」
スコット「あ!あああ!ょ、酔ってるね?シモン」
シモン「ウフフフフ!アハハハハ!」

ハリダたち「お〜」

バニング「ははは…」
美女「うふふ…」
バニング「お?!」
モーリス「あ?バニング大尉!」
バニング「あ…い、イカン!他行こう」
美女「ああん!」
兵「あれ?大尉?大尉ったら!」

キース「お!おい、呑んでるか?コウ。パーっとやれよ、パーっと!」
コウ「ああ…」
キース「よーし、よし!」
モンシア「─そこで登場したのが連邦のエース、このモンシア様よ!」
キャバ嬢A「へえ〜、すごおい」
モンシア「そうよ!『デラーズ=フリート』のヤツらをば、ちぎっては投げちぎっては投げ…うい、ヒック!」
キャバ嬢B「じゃあさ、あんたガンダムに乗ってんのね?」
モンシア「ガンダム?ガンダムは壊れちまったよ。ヒヨッコ・パイロットが乗ってたからなあ!…うい〜。おい、ウうるああキい!アナハイムもいい迷惑だよな。徹夜で修理だって。のん気に酒なんか呑んでる場合でありますか?それとも、壊れちまったガンダムを見るのはさすがにツライか!」
キース「モ、モンシア中尉…!」
モンシア「ええ?!どうなんだい、少尉…」
コウ「く!」
モンシア「お?!」
コウ「…く!」
キース「お、おい、コウ!コウ!」
モンシア「ヘッ!ざまあねえな!ハッハッハッハッハッハ!」

男たち「おおお?!」
女「ああ?!」
コウ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…おわああっ!」
通行人たち「おお?!」
コウ「う…く…はぁ…はぁ…はぁ…うあああああああああっっ!」

チンピラA「お?随分ご機嫌だな、連邦軍のあんちゃん」
チンピラB「ぶつかっといて挨拶もなしかい?」

コウ「ぐ!」
チンピラA「ここを地球と勘違いしてるんじゃねえのか?んん?」
チンピラB「月だからって、連邦に尻尾振ってる人間ばかりじゃねえんだよ!」
チンピラA「ふぅー…」
コウ「う…う…」
チンピラA「でやっ!」
コウ「ううっ!」
チンピラA「そりゃ!うりゃ!うりゃ!」
コウ「ぐうっ!ううっ!ううっ!」
チンピラB「ヘ!よおし、オレの番だ。まだオヤスミには早いぜ。さあ…」
コウ「うう…があっ!」
チンピラC「おおっと!」
チンピラB「へへ…おりゃあ!はっ!へっ!」
コウ「ぐ!ぐうっ!う!う…ぐ…」
チンピラC「ヘッ!他愛もねえもんだぜ」
チンピラA「行くぜ」
チンピラB「ほお、モビルスーツ乗りか」
コウ「…く…返せ…」
チンピラB「もうちょっと鍛えるこったな。『デラーズ=フリート』に殺られちまうぜ」
チンピラたち「ひゃーっはっはっはっはっは…」
コウ「あ…あ…あ…あ…」

ポーラ「ニナ?!ふ〜ん、頑張ってるのね」
ニナ「簡単にはね。少し手こずりそうよ」
ポーラ「コーヒーでも入れよっか?」
ニナ「どうも」
ポーラ「…ねえ、ニナ」
ニナ「ん?」
ポーラ「あなたが頑張り屋サンなのは知ってるけど、たまには息抜きしないと、今に燃え尽きちゃうわよ」
ニナ「フ、大丈夫」
ポーラ「まさか、昔の事で意地になってるんじゃないんでしょ?」
ニナ「え?!ま、まさか…」
ポーラ「フフ…また恋でもすればいいじゃない。あなたならちゃんと仕事と両立できるわよ」
ニナ「…わ、私は…」
ポーラ「フフフ、ガンダム様がいらっしゃいますか?」
ニナ「…もう!」

コウ「…あ…?!うっ!あ…。ここは…?」

コウ「っん、ああ…あ…あ、あの…」
ケリィ「食欲はあるか?」
コウ「え?」
ケリィ「顔を洗え。それからメシにする」
コウ「あ…ん?!」

オサリバン「お待ちいたしておりました。随分と早いお着きで」
シーマ「アナハイムも商売が上手いじゃないか。上得意の連邦の艦は第1ポート、こちらは資源搬入港かい?」
オサリバン「はて?これはお伝えしませんでしたか…」
シーマ「フン…今後は連絡を徹底してもらう。こちらの補給艦の入港時に、もしも連邦軍が手ぐすね引いてたら…月にコロニー落としちゃうよ」
オサリバン「…心得ておきましょう、シーマ様」

コウ「あの…ボクは…」
ケリィ「…軍人なら“ボク”なんて言うな」
コウ「あ…はい」
ケリィ「お前…脱走兵か?」
コウ「え?」
ケリィ「昨日、港に連邦軍の艦が入ったらしいな…」
コウ「…」
ケリィ「フ…ラトーラ!オレはコーヒーはいい。また晩も頼む。晩メシはオレの分だけでいいぞ」

コウ「昨日はどうも。自分はコウ・ウラキ。モビルスーツのパイロットです」
ケリィ「何故逃げた?戦うのが怖くなったのか?」
コウ「いえ…でも、自分のせいでモビルスーツが…」
ケリィ「辞めちまえ!そんなつもりなら早いほうがいいぞ」
コウ「そ、それができたら…ん?ああ!」
ケリィ「あ…こ、コラ!」
コウ「こ、これは?!ひょっとして、一年戦争の時のモビルアーマー?!こいつ、動くんじゃないのか?」
ケリィ「近寄るなっ!」
コウ「わああっ!」
ケリィ「いいか!こいつはガラクタだ!オレの道楽の、な。二度と近づくな!」
コウ「…」

バニング「相変わらずウラキから連絡はないのか?」
アデル「はい、一向に…」
バニング「ええい、まったく…世話のかかるヤツだ」

モーラ「ふうん、こうやって何階層にも分かれてんのね」
キース「下まで行っちゃってたら、厄介だよな…」
モーラ「でもさ、一番下は工場とジャンク屋ぐらいよ」

ケリィ「おい!オレの言う事がわからんのか!こいつ!いい加減にしないと!」
コウ「この基盤、熱損耗しています。交換しないと」
ケリィ「あ?!…いいか!オレには人を雇う余裕はないんだ」
コウ「構いません。その代わり、少しだけここに置いてください」
ケリィ「お前…艦には戻らないんだな?」
コウ「わかりません。脱走なんて、言われるまで気づきませんでしたから」
ケリィ「ん…フン!勝手にしろ!」
コウ「…あ!ところで、早速ですが…これだけの部品があれば、何とかなるんですが」
ケリィ「むう…よこせ!フン、集めてやる!」

ニナ「…そう、コウはまだ見つからないの…ええ、こちらにも何も…コウ…」

コウ「ん?ラトーラさん!いつの間に…」
ラトーラ「どうして…どうして、あなたは敵を助けるの?」
コウ「敵?」
ラトーラ「ケリィは直せないって諦めかけてたのに!あなた、連邦軍なんでしょ?!」
コウ「ボクはただ、しばらく置いてもらいたくて…」
ラトーラ「脱走兵だから?でもケリィはね、一年戦争で片腕を失ったのよ!…それで、モビルスーツを降ろされた。彼はまだ、燃え尽きちゃいないのよ!うう…!」
コウ「ケリィさんがパイロットだった…」

ラトーラ「…あ、もしもし?入港している連邦の艦につないでください。ええ、昨日入ってきた…」

デラーズ「スペースノイドの、心からの希求である自治権要求に対し、連邦がその広大な軍事力を行使して、ささやかなるその芽を摘み取ろうとしている意図を、証明するに足る事実を私は存じておる!」
市民たち「おお〜、スゲェ…」
コウ「?!」
デラーズ「見よ!これが我々の戦果だ!このガンダムは、核攻撃を目的として開発されたものである!南極条約違反のこの機体が、密かに開発された事実をもってしても、呪わしき連邦の悪意を否定できる者がおろうか!」
コウ「…くっ…!ん?」

ニナ「…んんっ!」
(コウ…何処へ行っちゃったの?あんた、そんなに弱い男だったの?)
「あ!」

シーマ「思ったより上モノだな。よくもこんなモノが眠っていたもんだ。しかし、その体で…」
ケリィ「片腕でも操縦できるように改造中です。それも九分九厘…」
シーマ「ウッフフフフフ…さすがはケリィ・レズナー大尉。こいつが星の屑に加われば、我々も助かる」
コウ「デ…『デラーズ=フリート』?!」
シーマ「だが…間に合うかな?我々の艦は明日出港だ。それに遅れれば作戦には参加できんぞ」
ケリィ「あ、明日?!…い、いや、やってみせます」
シーマ「期待しよう」

コウ「ケリィさん!」
ケリィ「ん?どうした?血相を変えて」
コウ「さっきの連中、『デラーズ=フリート』ですね?それにあなたは、ジオンのパイロットだった…」
ケリィ「…立ち聞きとは行儀が悪いな!その通りだ!しかし、オレはお前にいて欲しいとも、モビルアーマーを直してくれとも頼んじゃいないぞ!」
コウ「ラトゥーラさんも心配しています!」
ケリィ「貴様のような意気地なしに、オレを批判する権利などない!」
コウ「くっ…」
ケリィ「悔しいか?悔しければかかって来い!そうでなきゃ、とっとと尻尾を巻いて逃げろ!」
コウ「く…くくう…くっそー!くっ!ううっ!やっ!やあっ!」
ケリィ「う!うう!」
ラトーラ「ケリィ!やめて!」
ケリィ「うううっ!」
コウ「があっ!」
ケリィ「貴様…!」
ラトゥーラ「もういいの、よして…」
コウ「無茶です、ケリィさん…」
ケリィ「オレは負け犬にはならないぞ!どんな事があってもな!」
ラトーラ「出てって!とにかく出てってよ!」
コウ「…」

コウ「…あ!」
ニナ「あ…」

ニナ「モーラから連絡があったの。ここにいるらしい、って…」
コウ「アナハイムの仕事で、忙しいんじゃなかったのか?」
ニナ「たまには気を抜かなくちゃ燃え尽きちゃう、か…」
コウ「え?」
ニナ「少しは気晴らしになった?アルビオンに戻りましょう。コウ?」
コウ「…今は戻れない。ボクにはまだ、やり残している事が…深く沈んでくすぶっているものを、ボクは…!必ず戻る。約束するよ。艦長にも、そう伝えて欲しい」
ニナ「コウ!」
コウ「わざわざありがとう!」
ニナ「コウ!ガンダムのトライアルは、アナハイムのリバモア工場よ!午前10時に!」

ケリィ「…何故戻ってきた?!」
コウ「艦には戻ります。その前に、コイツを直したいんです」
ケリィ「憐れみか?」
コウ「違います。考えてみたんです…このままパイロットを辞めたら自分はどうなるんだろう、って。機械いじりでもして生計を立てて…でも…」
ケリィ「…ラトーラはオレにそんな生き方を求めた。このままジャンク屋の親父になるのも悪くはない…そう思ったさ。だが…違うんだな。こうやってジャンク屋の仕事をしてても、何かこう…ここが自分の居場所だ、って気がしねえ。オレの胸の奥で何かが…やっぱりオレはパイロットなんだ」
コウ「ボクもそうです」
ケリィ「今度会う時は、敵味方だぞ?」
コウ「さっきのパンチ、効きましたよ」

コウ「コウ・ウラキ少尉、ただ今より任務に戻ります!」
ケリィ「少尉!忘れもんだぜ!っよ!フ…」

コウ「…ガンダム1号機・フルバーニアン、行きます!」


ニナ[予告]「ガンダム1号機はフルバーニアンとなって甦り、ウラキは再びその傍らに立った。その本来の姿に、瞳輝かせるニナ。しかし、運命は人へ試練を与える事をやめない。ニナに…ケリィに…ウラキに…。もつれた糸は緩む事なく、今、月面の攻防の幕を開かせた…」


ついでの動画はこちら
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第6話 フォン・ブラウンの戦士




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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第5話 全セリフ

  1. 2008/08/06(水) 09:00:48|
  2. 機動戦士ガンダム0083
    STARDUST MEMORY
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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第5話 ガンダム、星の海へ

宇宙へ。それは数多の夢の結晶…。
パイロットとしての自負ゆえか。ちっぽけなプライドの愚考か。
今、宇宙でガンダムに敗北が舞い降りる。



オペレーターA「敵2番艦、大破!」
グラードル「よし、ガトー少佐の回収作業はどうか?」
オペレーターB「あと80秒!」
グラードル「艦隊反転!全力射撃15秒後、ドラッツェを前面に展開させろ!」

ニナ「バカねえ…1号機はまだ宇宙用の装備をしてないのよ」
モーラ「…一週間で随分仲のよろしいこと」

ニナ「バランサーの調子を見ても、しょうがないでしょ?」
コウ「早く慣れたいんだ。それに、パーツを換装してなくてもコイツは十分やれるさ。月でフルバーニアンにするまでなんか待てない」
ニナ「せっかちね。宇宙じゃ、今の1号機はジム以下なんだから。あ!そんなに乱暴にしないで!推力がノーマルに上がるまではもっと優しく…こう…でしょ?」
コウ「バランスおかしいや。レベル、低く見積もり過ぎてんじゃないの?」
ニナ「ああ!勝手にしないで!」
コウ「ボクだって計算してみたんだ。モンシア中尉がまだ1号機を狙ってるんだから…」
ニナ「…ふ〜ん、それが本音ね。じゃ、バニング大尉のジムであなたも錬成訓練に参加したらどう?自・信・家・さん」
コウ「イヤだ!そんな暇があったら、コイツをモノにするんだ」
ニナ「あ〜あ、キース少尉一人かわいそう。…計算間違ってるわよ」
コウ「え?!」

キース「んん!こう残骸が散乱してちゃあ、どこに隠れてるか…。ああっ!」
モンシア「どした!隙だらけだぞ!宇宙じゃ360度気を配れって言ってんだろ!」
キース「してますよお!」
モンシア「どこが!頭でわかってるだけだろうが!体で感じんだ、体で!コンピューター表示ばっかり頼ってっと、死ぬぞ!」
キース「わああああああ!む、無茶しないで下さい!!中尉殿!地球の影に不審な機影が!」
モンシア「不審なもんか!アレは味方の艦だ!それとも象にでも見間違えたか?!」
キース「え…」

シモン「識別信号、確認しました。ユイリンとナッシュビルです」
バニング「これだけ待って2艦とはなあ…。まあ、なんとか暗礁宙域を捜索できる数、という事ですか?」
シナプス「今後も頼りになるのはコーウェン将軍だけのようだな」
バニング「む…」

グラードル「少佐、まもなく入港です。連邦の追撃を撒くのに、少々遠回りをしましたが…」
ガトー「デラーズ閣下も、きっと首を長くしてお待ちの事だろう」
グラードル「そのガンダムはいかがですか?」
ガトー「ん?いいな。連邦にしては見事、とでも言っておこう」
オペレーターA「前方より艦隊!急速接近!」
グラードル「観測員、何をしていた!」
オペレーターB「味方です。シーマ艦隊…」
グラードル「シーマ艦隊?!」
ガトー「む…?!」

オペレーターA「こちら、ペール・ギュント!後方の艦隊!航路に割り込むな!優先権はこちらにある!」
シーマ「…『ソロモンの悪夢』さん、ガンダムかっぱらってやっとお戻りか。通信を!」
オペレーターa「どうぞ!」
シーマ「前方のムサイ!すまないねえ…コロニーの残骸と誤認した。しかし、ちょっと間に合わないようだねえ…」
グラードル「回避!回避急げえ!」
シーマ部下たち「ひゃーっはっはっはっはっは…」
グラードル「総員!ショック対応姿勢を取れ!」
シーマ部下たち「ひゃーっはっはっはっはっは…」

ジオン兵「ガトー少佐、ただ今戻りました!」
デラーズ「ご苦労だった、報告は聞いておる…見事!」
ガトー「ありがとうございます。しかし、途中で手荒い歓迎を受けました」
デラーズ「フッフッフッフ…シーマ・ガラハウ中佐の艦隊とか」
ガトー「早速…ご存知でしたか」
シーマ「以後、お見知りおきを…」
ガトー「…」
シーマ「哨戒中に見かけたものでねえ。新参者の挨拶代わり、とでも受け取ってもらおうか?」
ガトー「は、中佐」
シーマ「フ…」
ガトー「…」
シーマ「…。ん?」
デラーズ「何か?…ん、わかった。転送せよ。連邦の艦隊だ。現在のコースを維持すると、こちらの所在がバレるやもしれん」
ガトー「3艦!閣下、ここはお任せを!」
シーマ「いや!私が出よう!手土産がまだないのでねえ…」
デラーズ「うむ。シーマ艦隊の実力、披露してもらおうか」
ガトー「閣下!」
シーマ「は!早速に!…少佐。これからは楽させてあげるよ。ガンダムでもしっかり磨いておくんだね!フ…フフフフフ…」

ガトー「閣下!何故あのような者を?!」
デラーズ「お前の留守中にシーマを加えたのはすまなかった。しかし、おれば反対したであろう?」
ガトー「はい。あの腹には黒々としたモノが…。いえ、たとえ常勝の武士(もののふ)と言えども、この宇宙に光をもたらす者ではありません。必ずや将来、栄光あるジオンに仇をなすでしょう」
デラーズ「フフフ…いつもながら、お前の言葉は汚れなき清流のようだな。ガトーよ、ア・バオア・クーを覚えておるな?」
ガトー「忘れようがありません。閣下にこの命、拾われました」
デラーズ「そうではない。あの時お前は、ジオンを再び興す為に生まれ変わったのだ。その心こそ、大義!」
ガトー「…はい!」
デラーズ「大義を生まんとする者が、小事にこだわってはならん。星の屑作戦を成功させる為には、お前の奪取したガンダムと、我が艦隊戦力の充実が不可欠だったのだ。シーマは私が導く…」
ガトー「閣下!」
デラーズ「…ガトーよ、広く物を見よ!」
ガトー「閣下…心、洗われました…。死すまで、お傍を離れません」
通信兵「閣下!シーマ様が単艦で出撃なさいました!いかがいたしましょう!」
デラーズ「フ…ハッハハハハ。シーマめ、やりよるわ。レーザー通信の準備は!」
通信兵「整っております!」
デラーズ「よし!参るぞ、ガトー!」
ガトー「は!」

モーラ「ニナ!聞こえる?」
ニナ「なあに?モーラ」
モーラ「ちょっと冷たいんじゃない?」
ニナ「あらそう?」
モーラ「お〜や、軽く言うのね。だんだん、あたしはかわいそうに…アチ!アチ!アチチ!アチチチ…熱いわよ、ニナ!」
ニナ「だって、冷たいって…」
モーラ「ウラキ少尉の事」
ニナ「コウの?」
モーラ「コ…?!あ〜…。そのウラキ少尉の事。今日だけで、もう4回も計算やり直してんのよ?」
ニナ「5回よ」
モーラ「もう…かわいそうに。データ教えてあげたら?」
ニナ「イヤ。そんな事したら、1号機で飛び出してくわ。無鉄砲なんだから。それに、あのアルゴリズムを1号機にインストールしても、ジム以下の機動性には変わりないのよ。とにかく、月のアナハイムでコア・ファイターから換装しないと絶対ダメよ!」
モーラ「…ちょっと、聞いていい?」
ニナ「なあに?改まって」
モーラ「ガンダムとウラキ少尉、どっちが好きなの?」
ニナ「え?!やーね、ガンダムに決まってるじゃない。換装したガンダムはもっと素敵になるわ…力強くて、スピーディで…コウはダメね。ちょっと優しくすると、甘えて付きまとってきて」
モーラ「あれぐらいの歳の男の子はそうなの!」
ニナ「へえ、モーラって詳しいのね」
モーラ「そ!でも、ここじゃあウラキ少尉は希少価値ね。なんせ艦隊の男ときたら、飢えたヤツばっかりなんだから!どうぞご用心なさい…アチ!アチ!アチチ!アチ!」

コウ「ニナ!これ!…あ…キース…」
キース「…最近、付き合い悪いよ」
コウ「ワリィ…」

モーラ「う〜ん…彼、来ないわねえ」
ニナ「…別に」
コウ「ニンジン、要らないよ。…うわあ〜」
モーラ「あは!来た来た」
ニナ「もう…」
コウ「…ニナ!」
キース「待てよ、コウ!」
モーラ「はぁイ!」
コウ「ニナ!」
モーラ「ああ…」
コウ「スロットル相関曲線部分だけに絞れたんだ。ここが、問題だったんじゃないか?ほら!」
ニナ「…食事中よ」
コウ「あ…。じゃあ、このニンジンあげるから」
ニナ「そういう事じゃないわよ!」
キース&モーラ「?!」
モンシア「やあ〜、ニナさん!こんな所にいたのお!いやあ、最近ご無沙汰してて、失礼!ヘタッピの訓練が忙しくてね」
キース「…スミマセン」
ニナ「お仲間は?」
モンシア「あとの二人は待機命令中でね。なんせ、臨戦体勢ですから。え?!」
モーラ「フ…」
モンシア「あああ〜…」
ニナ「…お仕事、充実していてなによりですわね。それで、お忙しい方が何の御用かしら?」
モンシア「月に着いたら、1号機をフルチューンするんだろ?そしたらオレが、パイロットをやってやろうと思ってねえ」
コウ「お言葉ですが、中尉!」
モンシア「うるせえい!一度ぐらいの勝負で勝ったからって、しつけえぞ!」
ニナ「…確かに」
モンシア「データを取らなきゃならないんだろ?半人前のヤツに扱わせて、壊されでもしたら責任問題だぜ?」
コウ「自分は、壊したりしません!」
モンシア「お前!宇宙の実戦、経験した事あるのか?」
コウ「今、1号機のデータを調べているところです!」
モンシア「錬成にも出ねえヤツが、偉そうな事言うない!」
コウ「それ、合ってますよね?」
モンシア「え?!う…う〜…」
ニナ「中尉に乗ってもらった方が、安全性は高いわね」
コウ「ええ?!」
モンシア「え?!あ、はは!月に行ったら、デートしようねえ」
ニナ「それとこれは話が違います!」
コウ「ニナ!本当にそう思っているのか!」
ニナ「?!」
モンシア「ニナさんは不安だってさ」
コウ「あなたには聞いていません」
モンシア「何だと!このヤロォ!」
コウ「そうなのか!」
ニナ「あなたね…自信過剰もいい加減にして!」
モーラ「ああ…」
ニナ「誰が見ても、あなたよりモンシア中尉の方がキャリアも実績も上だって事ぐらいわかるわ!」
コウ「く…」
ニナ「ガンダムはオモチャじゃないのよ。遊び気分で乗られちゃ迷惑だわ!」
食堂の兵たち「?!」
コウ「信じらんないよ!ニナはボクをガンダムのパイロットと認めてくれてたんじゃなかったのか?!」
ニナ「こんなわからず屋だとわかってたら!」
コウ「わからず屋は、ニナの方だ!」
モーラ「あ…ウラキ少尉!ああ…バカね、ニナ」
ニナ「…」
モーラ「ああ?!」
シモン「敵、戦闘艦接近中!総員、戦闘配置!」
食堂の兵たち「急げ!」
シモン「総員、戦闘配置!」
兵「何してる!急げ!」

シーマ「あっはははははは。さあさあ、慌てておくれ。アタシャ気が短いんだ、すぐ楽にしてあげるからね」
オペレーター「まもなく主砲射程圏内に入ります」
シーマ「さっさとぶっ放しておしまい!ゲルググは!」
コッセル「今出ます!」
シーマ「よおし!」

シナプス「モビルスーツ、発進まだか!」
ハリダ「まもなく!」
スコット「敵艦、1!ザンジバル級です!」
シナプス「わずか1艦で?!手強いぞ!」
スコット「敵モビルスーツを確認!五つ!敵艦発砲!」
シナプス「脅しだ!」

ベイト「フ…旧式のゲルググなら楽なもんだ」
モンシア「5対3だしな」
アデル「1機忘れてませんか?」
モンシア「キースのヤツは計算外だ」
キース「スンマセン」

モンシア「あっぶね〜。何しやがんでい」
ハリダ「キース!発進急げ!狙い撃ちにされるぞ!」
モーリス「艦長!ジャブローより緊急入電!」
シナプス「後にしろ」
モーリス「…ああ、違います!回線に割り込んでくる?!これは!」
バニング「む!」
シナプス「ああ!」
デラーズ「地球連邦軍、ならびにジオン公国の戦士に告ぐ。我々は『デラーズ=フリート』!」
ハリダ「…『デラーズ=フリート』?」

デラーズ「いわゆる、一年戦争と言われたジオン独立戦争の終戦協定が、偽りのものである事は誰の目にも明らかである!なぜならば、協定はジオン共和国の名を語る売国奴によって結ばれたからだ。我々は、いささかも戦いの目的を見失ってはいない!それは、まもなく実証されるであろう」

ハリダ「艦長!ガンダムが、出撃許可を求めています!」
シナプス「ウラキ少尉が?」
バニング「出たいんなら、オレのジムを使え!うおおおっ!」

コウ「ぐわっ!く…。ガンダムだって第二線ぐらい張れるのに!」

アデル「キース、落ち着け。突破されなければ、こちらの勝ちだ」
キース「はい!」
アデル「来る!」

デラーズ「私は日々思い続けた。スペースノイドの自治権確立を信じ、戦いの業火の中に焼かれていった者たちの事を!」
ジオン兵「まとわりつくのか!」
モンシア「逃がすかよ」
デラーズ「そして今また、あえてその火中に飛び入らんとする、若者の事を!」

シーマ「なんだい…あれぐらい突破できないのかい!歯がゆいねえ…」
コッセル「シーマ様のモビルスーツを!」

整備兵「ウラキ少尉!これ、バニング大尉用ですから、ペダル少し硬いですよ」
コウ「プラス…4ですね…」

ニナ「ガンダムはオモチャじゃないのよ。遊び気分で乗られちゃ迷惑だわ!」

整備兵「あ!少尉!」
モーラ「え?何?!」
ニナ「コウ!」
コウ「邪魔しないでくれ!ガンダムでやるんだ!」
ニナ「これを…あっ!コウ!」

デラーズ「スペースノイドの、心からの希求である自治権要求に対し、連邦がその広大な軍事力を行使して、ささやかなるその芽を摘み取ろうとしている意図を、証明するに足る事実を私は存じておる!」
コーウェン「エギーユ・デラーズ…ギレン・ザビの亡霊が!」
デラーズ「見よ!これが我々の戦果だ!このガンダムは、核攻撃を目的として開発されたものである!南極条約違反のこの機体が、密かに開発された事実をもってしても、呪わしき連邦の悪意を否定できる者がおろうか!」

モンシア「いい加減に堕ちやがれ!ん?!新手か!」
シーマ「うろたえ弾など!」
モンシア「チッ!そっちにはキースっきりだ!」
キース「来るな…来るなーっ!2機も?!わああああっ!」

スコット「敵モビルスーツ、三つ!抜けてきます!」
バニング「ウラキはまだか!」
ハリダ「今、出ま…何?!」
バニング「ウラキ!何をしている!」

コウ「行かせてください!止めても行きますよ!」
バニング「ウラキ、上だ!」

シーマ「…よりどりみどり」

コウ「カタパルトはダメだ!」
ジオン兵A「何だ?バランサーがイカれてるのか?」
ジオン兵B「フ、赤子同然…何っ?!」
コウ「…当たった?!」
シーマ「バカめ!大切な機体を!油断などしているか…ん?何だ?こんなヤツに…」

ニナ「コウはどこ?ああっ!」

デラーズ「顧みよう、何故ジオン独立戦争が勃発したのかを!何故我らが、ジオン・ズム・ダイクンと共にあるのかを!」

バニング「うあああああっ!ぐおっ!ぐああ…」

ニナ「あっ!さっき、引き止めてさえいれば…」

シーマ「なんて装甲だ!」
コウ「くう…く…!」
シーマ「しぶといねえ!」
コッセル「シーマ艦長、そろそろ潮時です!」
シーマ「堕ちないんだよ!」
コウ「ああ!ああああああっ!」
バニング「生きてるな!ウラキ少尉!」
シーマ「やられた?!癪だねえ…けど、今日のところは見逃してあげるよ!」
バニング「ほう…いい退き方だ。サラミス2隻轟沈、ガンダム大破…か」

モンシア「うおりゃあああっ!…お?どうした!途中で逃げんのかよ!」
ベイト「追うな、モンシア!」
モンシア「ううう…」
ベイト「こっちも引き揚げだ!大丈夫か?キース」
キース「…は、はい…」

デラーズ「我々は3年間待った」
スコット「敵モビルスーツ、退却!」
デラーズ「もはや、我が軍団にためらいの吐息を漏らす者はおらん!」

シナプス「エギーユ・デラーズ…真の目的は何だ?!切り札を見せろ!」

バニング「ウラキ!ウラキ少尉、聞こえるか!返事をしろ!」
コウ「ニナ…すまない…ボクは、1号機を…」
バニング「ウラキ!着艦は無理だ!機を捨てて脱出しろ!」
コウ「必ず持って帰るさ…データ入れ替えなきゃ…」

ニナ「ああ…うう…ううう!うう…バカ!あんなガンダムで飛び出すから…ディスクも持たずに行っちゃうから…ガンダムを、ガンダムをどうしてくれるのよ…あああ…コウううっ!」

モーラ「何?!ガンダムが降りてくるって?!あんな状態で?!」
整備兵「はい、あと2分ほどです!」
モーラ「何ボケッとしてんの!ネット!ネットの準備!」

バニング「ウラキ!右にやや流れた!戻せ!降りるんじゃないのか?」
コウ「…り、了解…ニナの言うとおりだ…バランサーを中心に…必ず、アルビオンへ…」
バニング「突っ込みが急だぞ!機を下へ流せ!」

モーラ「来るぞ!全員退避!は?!ニナ!」
ニナ「コウううううううっっ!!」

コウ「…ああ…!」

モーラ「下がれ!強制解放する!んっ!くっ!」
ニナ「ああ…ああっ!」
モーラ「ニナ!」
ニナ「ああ…うう…コウ!コウ!」
コウ「う…」
ニナ「ごめんなさい、こんな事になってからやっと気づくなんて…コウ、生きててくれてよかった…よかった…」

デラーズ「今、真の若人の熱き血潮を我が血として、ここに私は改めて地球連邦政府に対し、宣戦を布告するものである!かりそめの平和へのささやきに惑わされる事なく、繰り返し心に聞こえてくる祖国の名誉の為に!ジーク・ジオン!」


ニナ[予告]「大破したガンダム1号機を、ニナはアナハイムへ眠らせた。消沈と忘志…パイロットとしての自信を失ったウラキは、フォン・ブラウンを彷徨う。閉じゆく心…冷えてゆく魂…若き日の夢を夜の闇に置き忘れる時、一人の男が彼の前に現れた…」


ついでの動画はこちら
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第5話 ガンダム、星の海へ




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